オルガンイズムにあがく鳥
「さて桂木さん、話を戻させていただきますよ? 私はアナタに、なぜアナタがここにいるかを伝えなければいけませんからね」
と、桜田の目付きが事務的な、真面目なものへ変わる。
ああ、そうだ。そういえば、どうして俺は助けられたのだろう。
オルガンイズムは『選ばれた者』でしか入ることさえ叶わないのに。
「桂木さん、話をする前にお訊ねしますが、オルガンイズムの目的なご存知でしょうか?」
ある、程度は……
「善良な市民を集め、世界最高の『法律』を作ること……ですよね?」
そう、そもそも、この世界には法律が存在しない。
日常生活における、無意識に設けられるルールと、法律は違う。
ゆえに、どこの国も法律を作ることに躍起になっている。
この日本だって無縁じゃない。
しかし――
作るのは、世界を束ねる『法律』。
そこにはわずかでも、『悪意』が混入されてはいけないのだ。
と、桜田の目付きが事務的な、真面目なものへ変わる。
ああ、そうだ。そういえば、どうして俺は助けられたのだろう。
オルガンイズムは『選ばれた者』でしか入ることさえ叶わないのに。
「桂木さん、話をする前にお訊ねしますが、オルガンイズムの目的なご存知でしょうか?」
ある、程度は……
「善良な市民を集め、世界最高の『法律』を作ること……ですよね?」
そう、そもそも、この世界には法律が存在しない。
日常生活における、無意識に設けられるルールと、法律は違う。
ゆえに、どこの国も法律を作ることに躍起になっている。
この日本だって無縁じゃない。
しかし――
作るのは、世界を束ねる『法律』。
そこにはわずかでも、『悪意』が混入されてはいけないのだ。