オルガンイズムにあがく鳥
女が足を組み、膝に肘を置いた。かわいらしい顔に、頬杖。
「外の世界は……どうなの?」
「どう? 曖昧な質問だな」
「だから、……自由、なの? って訊きたいの」
自由……だと?
―― なあ紫苑。空を飛ぶ鳥は自由だと思うか?
アイツらは自由なんかじゃない……空に閉じ込められたんだよ。
地上を追い出され、空に幽閉され……アイツらは、ああやって一生翼をばたつかせながら、あの空で、無限にあがき続けなきゃならないんだよ。
……それって、自由だと思うか? ――
「……意味がわからないな」
「そうね。いきなりそんなことを訊いても、理解はできないでしょうね。いえ、理解しようとしない、というか」
この女の意図はなんなのだろう。
さっぱり要点を掴めない。
いや、今の女の言葉を借りるなら、要点を掴もうとしていないのか、俺は?
「外の世界は……どうなの?」
「どう? 曖昧な質問だな」
「だから、……自由、なの? って訊きたいの」
自由……だと?
―― なあ紫苑。空を飛ぶ鳥は自由だと思うか?
アイツらは自由なんかじゃない……空に閉じ込められたんだよ。
地上を追い出され、空に幽閉され……アイツらは、ああやって一生翼をばたつかせながら、あの空で、無限にあがき続けなきゃならないんだよ。
……それって、自由だと思うか? ――
「……意味がわからないな」
「そうね。いきなりそんなことを訊いても、理解はできないでしょうね。いえ、理解しようとしない、というか」
この女の意図はなんなのだろう。
さっぱり要点を掴めない。
いや、今の女の言葉を借りるなら、要点を掴もうとしていないのか、俺は?