オルガンイズムにあがく鳥
……いや……

「むしろ、監視者か……」

冷静に考えて、外から来た人間を、簡単に認可するとは思えない。

『あの女』の例もある。

身の回りを奉仕するロボ。それは、一日の終止を共にする。

監視者として、これほどの適任はいない。

「ソレガつっこみトイウモノデスカ?」

違います。

「お前までボケだと、相当高度な漫才を要求されるからやめてくれ」

とりあえず濁しておいた。

お前は監視者か? と訊いて答えてくれる監視者などおるまい。

「とりあえず疲れた。寝床はどこだ?」

そう、今日は本当にいろいろあったと思うし、明日から『仕事』というものも待っている。

とにかく体を休めたかった。

「ソレヨリモ、しゃわーヲ先ニ浴ビルコトヲオ勧メイタシマス」

「……しゃわー? 水が無駄だろ、そんなの」

どれだけ、どれだけどれだけ、水が貴重品なかとか……。

それで体を洗うなんて。
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