オルガンイズムにあがく鳥
言うと、エヴァは教会の正面階段を上る。
ひたすらでかい正面扉ではなく、その横にある作業員入り口のような小さな扉に、カードを通す。
人差し指を、一緒に押し当てた。
さらには、ドアノブの横につけているカメラに向けて、右目を近づける。
そして、マイクに向かって一言。
「我、神を崇める」
カードキー、指紋認証、網膜測定に、声紋認識ですか……。
さすが、世界最高を目指す『法律』の住居だ……セキュリティも世界最高というわけですか。
「まあ、絶対なんて言葉はないだろうが」
「ないよりマシよ。さ、いくわよ」
連れられて、紫苑は『教会』の中に入る。
中は、外より一層、荘厳というに相応しい光景だった。
オルガンの音が響き渡り、ソファーや椅子が並ぶ。
まさに教会の礼拝堂、そのものだ。
極彩色のステンドグラスの祭壇。その横には、高いパイプを連ねるオルガン。
パイプオルガンからは、大量のパイプがコードのように溢れていた。
それは、街のあらゆるところへ繋がっている。
オルガンイズムの名の由来になった、巨大なパイプオルガンだった。
ひたすらでかい正面扉ではなく、その横にある作業員入り口のような小さな扉に、カードを通す。
人差し指を、一緒に押し当てた。
さらには、ドアノブの横につけているカメラに向けて、右目を近づける。
そして、マイクに向かって一言。
「我、神を崇める」
カードキー、指紋認証、網膜測定に、声紋認識ですか……。
さすが、世界最高を目指す『法律』の住居だ……セキュリティも世界最高というわけですか。
「まあ、絶対なんて言葉はないだろうが」
「ないよりマシよ。さ、いくわよ」
連れられて、紫苑は『教会』の中に入る。
中は、外より一層、荘厳というに相応しい光景だった。
オルガンの音が響き渡り、ソファーや椅子が並ぶ。
まさに教会の礼拝堂、そのものだ。
極彩色のステンドグラスの祭壇。その横には、高いパイプを連ねるオルガン。
パイプオルガンからは、大量のパイプがコードのように溢れていた。
それは、街のあらゆるところへ繋がっている。
オルガンイズムの名の由来になった、巨大なパイプオルガンだった。