アンノウアブル!憧れだった先輩が部下になりました
おまけ
「で?」
「いや、で?って言われても…」
ある日下りの午後、蓮見と付き合う事になった旨を紅葉に告げた千里は「だから、なんだと」言った様子で話を切り替えしてくる後輩に頭を悩ませていた。
「いや、だから、その…、紅葉の気持ちは嬉しいんだけど、私、蓮見君と付き合うことに…」
「だから?」
「だから、その、紅葉とは付き合えないんだ…」
何とか言いたかったことを伝えると、千里は深々と頭を下げる。
「ごめんなさい…」
その言葉に紅葉は不愉快そうにため息を吐く。
「先輩」
「は、はい…」
同い年で、立場的にもそう相違は無いはずなのに上擦った声が出てしまうのは何故だろう。
「俺が、そんなんで先輩のこと諦めると思ったの?」
「え?」
まさかの返答に千里は顔を上げる。
「えっと…私の言ったこと聞いてた?私、蓮見君と付き合うの。その…たがら紅葉とは付き合えないの。言ってる意味わかるかな?」
千里は出来るだけ、わかりやすく説明してやる。
「んなのわかってるよ。でもだから何?」
「いや、だから何って…」
いまいち話の通じない紅葉に千里は眉根を下げる。どう話せば理解してくれるだろうか。
うーんと頭を悩ませたまま難しい顔をしている千里に、紅葉は苦笑する。
「俺は先輩が誰と付き合おうが、誰と結婚しようが、誰と離婚しようが、誰かとの子供を産もうが、ずっと好きだから。だから…」
そういうと、紅葉は去り際に、千里の耳元で囁いた。
「だから、俺から逃げられると思うなよ。先輩?」
ーー終われ!ーー
「いや、で?って言われても…」
ある日下りの午後、蓮見と付き合う事になった旨を紅葉に告げた千里は「だから、なんだと」言った様子で話を切り替えしてくる後輩に頭を悩ませていた。
「いや、だから、その…、紅葉の気持ちは嬉しいんだけど、私、蓮見君と付き合うことに…」
「だから?」
「だから、その、紅葉とは付き合えないんだ…」
何とか言いたかったことを伝えると、千里は深々と頭を下げる。
「ごめんなさい…」
その言葉に紅葉は不愉快そうにため息を吐く。
「先輩」
「は、はい…」
同い年で、立場的にもそう相違は無いはずなのに上擦った声が出てしまうのは何故だろう。
「俺が、そんなんで先輩のこと諦めると思ったの?」
「え?」
まさかの返答に千里は顔を上げる。
「えっと…私の言ったこと聞いてた?私、蓮見君と付き合うの。その…たがら紅葉とは付き合えないの。言ってる意味わかるかな?」
千里は出来るだけ、わかりやすく説明してやる。
「んなのわかってるよ。でもだから何?」
「いや、だから何って…」
いまいち話の通じない紅葉に千里は眉根を下げる。どう話せば理解してくれるだろうか。
うーんと頭を悩ませたまま難しい顔をしている千里に、紅葉は苦笑する。
「俺は先輩が誰と付き合おうが、誰と結婚しようが、誰と離婚しようが、誰かとの子供を産もうが、ずっと好きだから。だから…」
そういうと、紅葉は去り際に、千里の耳元で囁いた。
「だから、俺から逃げられると思うなよ。先輩?」
ーー終われ!ーー