歌う事をやめた歌姫

心の底は

「だから最後に謝りたくて声を掛けたんだ…湊…本当にゴメンなさい!!許してとは言わない。私が湊なら許せないから…謝ったって私の自己満足だって分かってる…だけど湊には…前を…向いて笑ってほしいから…」



佳澄が立ち上がり私に頭を下げた



「本当だよ…今更…謝られたって許せないよ…でも…私こそゴメンなさい…佳澄の事を何も聞かずに…誰にも相談出来ないのは私が1番知っていたのに…ゴメンなさい!」



言葉を詰まらせて…泣きながら私も謝った…



正直、佳澄に謝られたって許すつもりなんか微塵もなかった。でも佳澄の過去の話を聞いて私にも非があった
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