会社の同期に片想いしています!
「特別鍛えてるわけでもないのに、男に力で勝てるわけないでしょ?」

浅川くんがクスッと笑う。

そして、私の頬にそっとキスをした。


「あーあ、王子様じゃないのに、小原さんにはまだ優しさ捨てられないかも。本当は口にしたくて堪らなかったのに」

「でも、なんかいつもより小原さんの顔が赤い気がする。もしかして、こっちの方がタイプだった?」

「じゃあ、もっと攻めないとね。小原さんは押しに弱いみたいだから」

「次はちゃんと拒まなかったら本当に口にキスするよ?」


そう言って、浅川くんが私から離れる。

まだ私の心臓はバクバク言っていた。
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