会社の同期に片想いしています!
浅川くんが私の手を握っている手に力を込める。


「それってさ・・期待していいの?」


「どうだと思う?・・・なんて、仕返し。でもね、コーヒーをあげて良かったな」


「え?」


「毎日、疲れた顔で仕事してるのに、人がくるとパッとにこやかな顔を作る浅川くんが心配だったの」

「でも、私に出来ることなんてないから甘いコーヒーをいれた。本当は知ってたんだ、浅川くんが甘党で砂糖二個とミルクを入れること」

「だから、勝手に入れたの。「疲れた時は甘いもの」なんて嘘」

「ちゃんと見てる人もいるって気づいて欲しかったの」

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