ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
「はぁー……もうわかったよ……教えて?」
ジャンが弦を弾くのを見て、真似してチャコも弾いてみる。
「おー! 音が鳴った!」
初めて自分で奏でたギターの音にチャコは感動して思わず声を上げていた。
ジャンは一音一音丁寧に教えてくれる。ジャンみたいにきれいな音ではないし、速く弾くこともできないけれど、それでもとても楽しかった。ものすごくゆっくりなテンポだったけれど、どうにかこうにかきらきら星を最後まで弾ききることもできた。
「やったー! 弾けた―!」
最後まで弾けたことが嬉しくて、思わずジャンのほうに顔を向けたら、あまりにも近い距離にその微笑みがあったから、チャコは慌てて顔をそむけた。
すると、こめかみに柔らかい感触が降ってきて、チャコは驚いてまたジャンのほうへ顔を向けてしまった。すぐにジャンの顔が近づいてきて、今度は額に口づけられる。
(っ!? 今は無理っ……)
ドッドッと心臓が力強く脈打っている。比喩表現でもなんでもなくて本当に口から心臓が飛び出るのではないかとチャコは思った。
「ジャンのいじわる……たらし……バカ……」
文句を言うチャコにジャンはただそっとチャコの頭を撫でるだけだった。
ジャンが弦を弾くのを見て、真似してチャコも弾いてみる。
「おー! 音が鳴った!」
初めて自分で奏でたギターの音にチャコは感動して思わず声を上げていた。
ジャンは一音一音丁寧に教えてくれる。ジャンみたいにきれいな音ではないし、速く弾くこともできないけれど、それでもとても楽しかった。ものすごくゆっくりなテンポだったけれど、どうにかこうにかきらきら星を最後まで弾ききることもできた。
「やったー! 弾けた―!」
最後まで弾けたことが嬉しくて、思わずジャンのほうに顔を向けたら、あまりにも近い距離にその微笑みがあったから、チャコは慌てて顔をそむけた。
すると、こめかみに柔らかい感触が降ってきて、チャコは驚いてまたジャンのほうへ顔を向けてしまった。すぐにジャンの顔が近づいてきて、今度は額に口づけられる。
(っ!? 今は無理っ……)
ドッドッと心臓が力強く脈打っている。比喩表現でもなんでもなくて本当に口から心臓が飛び出るのではないかとチャコは思った。
「ジャンのいじわる……たらし……バカ……」
文句を言うチャコにジャンはただそっとチャコの頭を撫でるだけだった。