ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
「俺、じいちゃん子でさ、しょっちゅうじいちゃんの家で遊んでたんだ。じいちゃんは音楽が大好きな人で、じいちゃんの周りは音で溢れてた。いろんな楽器があって、じいちゃんは何でも演奏できた。中でもギターが特別上手くて、俺はじいちゃんにお願いして小さいころからギターを教えてもらってたんだ」
ジャンのあのギターの腕前は幼少期から培われてきたものだったらしい。
「じいちゃんはただ音楽が好きなだけだったからプロにはならなかったみたいだけど、俺は将来はギタリストになりたいって思ってた」
ジャンの腕前ならそれも納得だ。
「でも、中学に入ってその夢はちょっと変わった。歌を歌いたいと思うようになった。じいちゃん、楽器は得意なくせに歌はあんまり上手くなくてさ、俺も昔は歌はあまり歌わなかったんだ。でも、じいちゃんの音楽仲間で弾き語りしてる人がいて、その人の歌聴いたら感動して、俺も歌いたいって思うようになった。試しに歌ってみたら、驚くほど気持ちよかった。じいちゃんもお前は歌でもやっていけるって言ってくれて、本気でシンガーを目指すようになった」
航平に見せられた動画を思いだす。あの動画のジャンの歌もとても上手かった。ジャンには歌の才能もあったのだろう。
「俺がシンガーになって活躍するのを誰よりもじいちゃんが楽しみにしてた。でも、じいちゃん、俺が高校に入ってすぐに亡くなったんだ……じいちゃんに成功した姿を見せてやれなかったのが悔しかった。でも、じいちゃんは死ぬ間際まで俺のこと応援してくれてたから、絶対に夢を叶えてみせるって誓ったんだ」
チャコが想像もできないほど、ジャンは強い気持ちでその道を目指していたのだろう。
ジャンのあのギターの腕前は幼少期から培われてきたものだったらしい。
「じいちゃんはただ音楽が好きなだけだったからプロにはならなかったみたいだけど、俺は将来はギタリストになりたいって思ってた」
ジャンの腕前ならそれも納得だ。
「でも、中学に入ってその夢はちょっと変わった。歌を歌いたいと思うようになった。じいちゃん、楽器は得意なくせに歌はあんまり上手くなくてさ、俺も昔は歌はあまり歌わなかったんだ。でも、じいちゃんの音楽仲間で弾き語りしてる人がいて、その人の歌聴いたら感動して、俺も歌いたいって思うようになった。試しに歌ってみたら、驚くほど気持ちよかった。じいちゃんもお前は歌でもやっていけるって言ってくれて、本気でシンガーを目指すようになった」
航平に見せられた動画を思いだす。あの動画のジャンの歌もとても上手かった。ジャンには歌の才能もあったのだろう。
「俺がシンガーになって活躍するのを誰よりもじいちゃんが楽しみにしてた。でも、じいちゃん、俺が高校に入ってすぐに亡くなったんだ……じいちゃんに成功した姿を見せてやれなかったのが悔しかった。でも、じいちゃんは死ぬ間際まで俺のこと応援してくれてたから、絶対に夢を叶えてみせるって誓ったんだ」
チャコが想像もできないほど、ジャンは強い気持ちでその道を目指していたのだろう。