ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
3. あの日々のこと
「ずっと黙っててごめん。まともに話せない自分じゃ、チャコの隣にはいられないと思った。だから、チャコのそばを離れたんだ。でも、絶対に治してチャコを迎えにいこうって決めてた。ただ、あのときは本当に治せるのかも、どのくらいで治せるのかも何もわからなかったから、チャコを縛り付けることはしたくなくて、何も言わずに離れた。ごめん」
チャコは思いきり首を横に振った。
「私のほうこそ、ごめん。だってつらかったでしょ? ジャン歌えないのに、すぐそばで歌って。歌うからギター弾いてほしいなんて言って。ごめんね、ジャン」
チャコは涙を流しながら、ずっと言いたかったことを伝えた。そんなチャコにジャンはまた優しい微笑みを浮かべてくれた。
「それは違う。俺はチャコに救われたんだ」
ジャンは優しくチャコの涙を拭いながら、チャコとの日々を語りだした。
チャコは思いきり首を横に振った。
「私のほうこそ、ごめん。だってつらかったでしょ? ジャン歌えないのに、すぐそばで歌って。歌うからギター弾いてほしいなんて言って。ごめんね、ジャン」
チャコは涙を流しながら、ずっと言いたかったことを伝えた。そんなチャコにジャンはまた優しい微笑みを浮かべてくれた。
「それは違う。俺はチャコに救われたんだ」
ジャンは優しくチャコの涙を拭いながら、チャコとの日々を語りだした。