ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
4. あの場所へ
二人はもう一つの想い出のあの場所へやってきた。看板を見るだけで心が躍りそうになる。丘の上で想いを確かめあったあと、ジャンが一緒に『Joy』へ行こうと言うので二人でやってきたのだ。
「こんばんはー!」
「チャコちゃん! 久しぶりだなー。元気にして……え? ぼうず……ぼうずなのか? お前……ばっかやろう! どれだけ心配したと思ってんだ!」
しげさんはジャンの姿に気づくとその肩を強くつかみ、感情あらわに叫んでいた。
「すみません」
ジャンは冷静な態度のまま、しげさんに向かってはっきりと謝罪の言葉を口にした。
「……お前……しゃべれるのか?」
ジャンが声を出して話していることに、しげさんは大層驚いている。
「はい。ご心配おかけして、すみませんでした」
「うっ……そうか、そうか。よかった。何があったかは知らんが上手い方向にいったんだな?」
「はい」
「本当によかった」
しげさんはジャンを抱きしめて泣いていた。周りにはいつものメンバーもいて、皆同様に目に涙を浮かべていた。
「こんばんはー!」
「チャコちゃん! 久しぶりだなー。元気にして……え? ぼうず……ぼうずなのか? お前……ばっかやろう! どれだけ心配したと思ってんだ!」
しげさんはジャンの姿に気づくとその肩を強くつかみ、感情あらわに叫んでいた。
「すみません」
ジャンは冷静な態度のまま、しげさんに向かってはっきりと謝罪の言葉を口にした。
「……お前……しゃべれるのか?」
ジャンが声を出して話していることに、しげさんは大層驚いている。
「はい。ご心配おかけして、すみませんでした」
「うっ……そうか、そうか。よかった。何があったかは知らんが上手い方向にいったんだな?」
「はい」
「本当によかった」
しげさんはジャンを抱きしめて泣いていた。周りにはいつものメンバーもいて、皆同様に目に涙を浮かべていた。