ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
第十章 二人のハーモニー
1. デュオ結成
「ねぇ、どうしよう。何て言えばいいかな?」
「俺が話すから大丈夫」
再会から一週間後、二人はチャコが所属する事務所の会議室にいた。透子にジャンを引き合わせるためだ。
「お待たせ……って、は? なんで江川くんがいるの?」
「それは私がジャンだからですね」
「は? ……は?」
透子は訳がわからないといった顔をしている。そして、チャコも訳がわからなかった。なぜジャンと透子に面識があるのか。その疑問で頭がいっぱいだ。
「これから説明しますから、鹿島さんも座ってください」
「え、ええ」
透子が座るとジャンは淡々と語りはじめた。
「俺が話すから大丈夫」
再会から一週間後、二人はチャコが所属する事務所の会議室にいた。透子にジャンを引き合わせるためだ。
「お待たせ……って、は? なんで江川くんがいるの?」
「それは私がジャンだからですね」
「は? ……は?」
透子は訳がわからないといった顔をしている。そして、チャコも訳がわからなかった。なぜジャンと透子に面識があるのか。その疑問で頭がいっぱいだ。
「これから説明しますから、鹿島さんも座ってください」
「え、ええ」
透子が座るとジャンは淡々と語りはじめた。