ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
「はあ? 何俺より先にプロポーズされてんだよ」
「子供にまで妬かないでよ」
「チャコが好きだから無理」
この男はこうやって惜しげもなく好意を示してくるから、チャコの熱もずっと冷めないままだ。
「もうまたドキドキさせる……天使と約束してるって、ちゃんと断ったからいいでしょ?」
「当たり前だ」
「相変わらず強気……でもさ、天使いなくなったんでしょって私のこと心配してくれたんだよ? ジャンと再開できるようにって応援してくれたんだから」
あんなに小さい男の子がチャコのことを気遣ってくれて、あのときチャコは本当に温かい気持ちになったのだ。
「そうか。それはいいやつだな」
「うん。ね、ほら見て? 『天使と会えたんですね。よかったです』って書かれてるでしょ?」
ずっと心配してくれていたようだ。本当に優しい子だ。
「なんだよ。すげーいいやつだな。じゃあ、会えるの待つんじゃなくて、時間取って会いに行くか?」
その提案にチャコは思わず飛びあがった。
「いいの? 行きたい!」
「わかった。二人で会いに行こう」
「ありがとう! ジャン、大好き」
チャコはジャンに感謝の言葉を述べると、いつなら会えるだろうかと早速スケジュールを確認しはじめた。そうやって集中してカレンダーとにらめっこしていたら、少し離れた場所からジャンが呼んできた。
「子供にまで妬かないでよ」
「チャコが好きだから無理」
この男はこうやって惜しげもなく好意を示してくるから、チャコの熱もずっと冷めないままだ。
「もうまたドキドキさせる……天使と約束してるって、ちゃんと断ったからいいでしょ?」
「当たり前だ」
「相変わらず強気……でもさ、天使いなくなったんでしょって私のこと心配してくれたんだよ? ジャンと再開できるようにって応援してくれたんだから」
あんなに小さい男の子がチャコのことを気遣ってくれて、あのときチャコは本当に温かい気持ちになったのだ。
「そうか。それはいいやつだな」
「うん。ね、ほら見て? 『天使と会えたんですね。よかったです』って書かれてるでしょ?」
ずっと心配してくれていたようだ。本当に優しい子だ。
「なんだよ。すげーいいやつだな。じゃあ、会えるの待つんじゃなくて、時間取って会いに行くか?」
その提案にチャコは思わず飛びあがった。
「いいの? 行きたい!」
「わかった。二人で会いに行こう」
「ありがとう! ジャン、大好き」
チャコはジャンに感謝の言葉を述べると、いつなら会えるだろうかと早速スケジュールを確認しはじめた。そうやって集中してカレンダーとにらめっこしていたら、少し離れた場所からジャンが呼んできた。