ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
その日の夜、チャコと恵と由香は布団に寝転がって消灯前の会話を楽しんでいた。
「天使とは最近どうなの? 迷惑がられてない?」
恵のその物言いにチャコは少しだけムッとして答えた。
「そんなことないもん。ジャンが歌ってって言うからジャンの演奏に合わせて歌ってるんだよ。もうめっちゃ楽しいの!」
「もうそんなに仲よくなってんの? さすがチャコだわ。まあ、あんた歌は上手いもんねー」
「私もチャコの歌大好きだよ」
「ふふっ、ありがとう」
褒められると嬉しくて自然と笑顔になってしまう。恵の言葉に少しムッとしたことなどすっかりどこかへ飛んでいってしまった。
「てか、天使はしゃべってくれるようになったの?」
「ううん、しゃべらないよ」
「え、でも、歌ってって言われるんでしょ?」
「あー、声に出して言うわけじゃなくて、唇を叩かれるんだよ。それが歌っての合図みたい」
「「……」」
恵と由香は顔を見合わせると二人だけで会話を始めた。
「天使とは最近どうなの? 迷惑がられてない?」
恵のその物言いにチャコは少しだけムッとして答えた。
「そんなことないもん。ジャンが歌ってって言うからジャンの演奏に合わせて歌ってるんだよ。もうめっちゃ楽しいの!」
「もうそんなに仲よくなってんの? さすがチャコだわ。まあ、あんた歌は上手いもんねー」
「私もチャコの歌大好きだよ」
「ふふっ、ありがとう」
褒められると嬉しくて自然と笑顔になってしまう。恵の言葉に少しムッとしたことなどすっかりどこかへ飛んでいってしまった。
「てか、天使はしゃべってくれるようになったの?」
「ううん、しゃべらないよ」
「え、でも、歌ってって言われるんでしょ?」
「あー、声に出して言うわけじゃなくて、唇を叩かれるんだよ。それが歌っての合図みたい」
「「……」」
恵と由香は顔を見合わせると二人だけで会話を始めた。