ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
「お前ら、楽しそうだな」
奥からしげさんがやってきた。騒ぎ声が聞こえていたのだろう。
「二人の仲のよさが微笑ましくてね」
「ははっ。ぼうずはチャコちゃんが大好きだからなー。なっはっは。顔真っ赤だぞ」
ジャンはしげさんに頭を撫でられて恨めし気な顔をしている。
「チャコちゃんはぼうず好きか?」
「大好きです! しげさんと山さんも!」
チャコは迷いなく答えた。
「おー、俺もチャコちゃん大好きだぞ」
「私も好きですよ」
しげさんと山さんも同じ気持ちを返してくれてチャコは嬉しくてしかたない。本当はジャンから言われれば一番嬉しいのだが、彼が何もしゃべらないのはわかっている。だから、ジャンが嫌がっていなければチャコはそれでいいと思った。
少し優しい空気が流れる中、しげさんはもう一度ジャンの頭を優しく撫でつつ、何やら小声でジャンに囁いている。
「ぼうずの好きは簡単に言えるもんじゃないわな。焦んなくても大丈夫だよ」
しげさんの言葉はチャコには聞こえなかったが、ジャンの表情が和らいだのだけはわかった。チャコはやっぱりここの皆が好きだなーと思った。
奥からしげさんがやってきた。騒ぎ声が聞こえていたのだろう。
「二人の仲のよさが微笑ましくてね」
「ははっ。ぼうずはチャコちゃんが大好きだからなー。なっはっは。顔真っ赤だぞ」
ジャンはしげさんに頭を撫でられて恨めし気な顔をしている。
「チャコちゃんはぼうず好きか?」
「大好きです! しげさんと山さんも!」
チャコは迷いなく答えた。
「おー、俺もチャコちゃん大好きだぞ」
「私も好きですよ」
しげさんと山さんも同じ気持ちを返してくれてチャコは嬉しくてしかたない。本当はジャンから言われれば一番嬉しいのだが、彼が何もしゃべらないのはわかっている。だから、ジャンが嫌がっていなければチャコはそれでいいと思った。
少し優しい空気が流れる中、しげさんはもう一度ジャンの頭を優しく撫でつつ、何やら小声でジャンに囁いている。
「ぼうずの好きは簡単に言えるもんじゃないわな。焦んなくても大丈夫だよ」
しげさんの言葉はチャコには聞こえなかったが、ジャンの表情が和らいだのだけはわかった。チャコはやっぱりここの皆が好きだなーと思った。