ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
3. 告白
不格好な盆踊りで一頻り笑ったあと、二人並んで丘の上からの景色を眺めた。二人の手はずっと繋がっている。
「ジャン、あのね、聞いてほしいことがある」
もう日は落ちて、辺りはすっかり暗くなっている。これ以上足踏みしてはいけない。チャコは恐れを消すように一度深呼吸をすると、ジャンと目を合わせたまま、今日言いたかった言葉をジャンに向かって放った。
「私、ジャンが好き。私をジャンの彼女にして?」
まどろっこしいことなど言わずに、チャコははっきりと自分の想いを伝えた。それは実にチャコらしい告白の言葉だった。誤解のしようもなくジャンに伝わったはずだ。
だからこそ、かつてないほどにチャコの心臓が強く脈打つ。今にも口から飛び出してしまいそうなほどだ。それでもチャコはその鼓動に耐え、ジャンから目をそらさずにじっとその顔を見つめた。その表情を見逃してしまわないように。
そうして確認できたのは、最初に驚き、次に喜び、そして最後は苦しみの表情だった。ジャンは何も言わないし、首を振ることもしない。でも、その表情が肯定でないことだけはわかった。
「ジャン、あのね、聞いてほしいことがある」
もう日は落ちて、辺りはすっかり暗くなっている。これ以上足踏みしてはいけない。チャコは恐れを消すように一度深呼吸をすると、ジャンと目を合わせたまま、今日言いたかった言葉をジャンに向かって放った。
「私、ジャンが好き。私をジャンの彼女にして?」
まどろっこしいことなど言わずに、チャコははっきりと自分の想いを伝えた。それは実にチャコらしい告白の言葉だった。誤解のしようもなくジャンに伝わったはずだ。
だからこそ、かつてないほどにチャコの心臓が強く脈打つ。今にも口から飛び出してしまいそうなほどだ。それでもチャコはその鼓動に耐え、ジャンから目をそらさずにじっとその顔を見つめた。その表情を見逃してしまわないように。
そうして確認できたのは、最初に驚き、次に喜び、そして最後は苦しみの表情だった。ジャンは何も言わないし、首を振ることもしない。でも、その表情が肯定でないことだけはわかった。