あの日、桜のキミに恋をした
文化祭
Side 由奈
康介との関係が深まった夏休みも終わり、学校では2学期最初のイベントである文化祭に向けて準備が進められていた。
私たち1年生は全クラス〝展示〟と決まっているため、ほとんど準備はいらない。
ところが私は文化祭実行委員になってしまったから、毎日準備や会議に駆り出されていた。
朝や放課後に集まることも増えて、康介と登下校できないことも増えていた。
『ごめん!今日も文化祭の集まりあるから先に行くね!』
『一緒に行こうと思ったのに寝坊した……了解。またあとで!』
康介は朝が苦手なのに、頑張って起きようとしてくれていたのが嬉しかった。
私の彼は、こんな些細なメッセージでもときめきをくれる天才だった。
康介との関係が深まった夏休みも終わり、学校では2学期最初のイベントである文化祭に向けて準備が進められていた。
私たち1年生は全クラス〝展示〟と決まっているため、ほとんど準備はいらない。
ところが私は文化祭実行委員になってしまったから、毎日準備や会議に駆り出されていた。
朝や放課後に集まることも増えて、康介と登下校できないことも増えていた。
『ごめん!今日も文化祭の集まりあるから先に行くね!』
『一緒に行こうと思ったのに寝坊した……了解。またあとで!』
康介は朝が苦手なのに、頑張って起きようとしてくれていたのが嬉しかった。
私の彼は、こんな些細なメッセージでもときめきをくれる天才だった。