あの日、桜のキミに恋をした
とにかく、あの日から俺はほぼ毎日あのコンビニに通っていた。
もちろんあのコに会うために。
始めは週の決まった3日間だけだったのが、そのうち彼女もほぼ毎日コンビニに来るようになった。
そして、店内に入る時には必ず目が合うようになって、すっかり顔見知りになった。
俺が彼女に向かって軽く頭を下げると、一緒にいる一哉や直樹が早くナンパしろだとか、自分が先に声をかけるぞなんて言って煽ってきた。
ナンパと言ったって、名前も知らない、話したことすらない俺にチャンスなんてあるわけないと思っていた。
ても、俺の中で彼女への想いは膨らむ一方で。
これが恋なんだということはなんとなく気付いていた。
そしてあの日、俺はついに覚悟を決めた。
いつものように軽く会釈して通り過ぎようとする彼女に初めて声をかけたのだ。
一哉や直樹の「康介しっかり〜」なんて応援は無視して、俺はまっすぐ彼女を見てこう言った。
「一目惚れしましたッ!友達からでもいいんで、俺と付き合ってくださいッ!」
返事はまさかのYESだった。
だから、この時の俺はかなり舞い上がっていて、まさか彼女が俺の前からいなくなる未来があるなんて、まだ知る由もなかった——。
もちろんあのコに会うために。
始めは週の決まった3日間だけだったのが、そのうち彼女もほぼ毎日コンビニに来るようになった。
そして、店内に入る時には必ず目が合うようになって、すっかり顔見知りになった。
俺が彼女に向かって軽く頭を下げると、一緒にいる一哉や直樹が早くナンパしろだとか、自分が先に声をかけるぞなんて言って煽ってきた。
ナンパと言ったって、名前も知らない、話したことすらない俺にチャンスなんてあるわけないと思っていた。
ても、俺の中で彼女への想いは膨らむ一方で。
これが恋なんだということはなんとなく気付いていた。
そしてあの日、俺はついに覚悟を決めた。
いつものように軽く会釈して通り過ぎようとする彼女に初めて声をかけたのだ。
一哉や直樹の「康介しっかり〜」なんて応援は無視して、俺はまっすぐ彼女を見てこう言った。
「一目惚れしましたッ!友達からでもいいんで、俺と付き合ってくださいッ!」
返事はまさかのYESだった。
だから、この時の俺はかなり舞い上がっていて、まさか彼女が俺の前からいなくなる未来があるなんて、まだ知る由もなかった——。