あの日、桜のキミに恋をした
「それじゃあメリークリスマスってことで、カンパーイ!」


「「カンパーイ!!」」


ジュースで乾杯をした後、お腹が空いていた私たちは目の前のご馳走に早速かぶりついた。


今まで4人で会話をしたことはあまりなかったから始めはどうなることかと思ったけど、康介がいい感じに場を盛り上げてくれる。


ご飯の後は、康介の家にあったテレビゲームやボードゲームを楽しんで、最後はプレゼント交換をした。


これは美月の提案で、みんなそれぞれ予算5千円程度で持ち寄ることになっていた。


物の大きさや形で誰のものか分かってしまうため、私たちは名前を書いた紙を4人でぐるぐる手渡していった。


「よし、みんな持ってるな。開けようぜ!」


康介の掛け声で、みんな自分の元に回って来た名前の人からプレゼントを受け取る。


沢村くんは美月から、美月は康介から、康介は私から、そして私は沢村くんからのプレゼントだった。
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