あの日、桜のキミに恋をした
初デート
Side 康介
俺が告白をして、奇跡的に付き合えることになったあの桜の夜から数日後。
俺たちの初めてのデートは映画館だった。
その時、すごく話題になっていた恋愛映画があったから、てっきりそれを観に行くとばかり思っていた。
でも由奈が観たいと言ったのは俺も気になっていたアクション映画。
初デートだったし、由奈が俺に気を遣って選んだんじゃないかと思って「こっちじゃなくていいの?」と恋愛映画を提案したけど、由奈は頷かなかった。
見た目からはとてもこんな激しい映画を観そうにないから、そのギャップに俺はまたやられていた。
映画が終わってからはお昼を食べて、色んな店を回った。
「康介は友達と遊びに行く時はどこ行くの?」
「あ〜。どっか行く時はカラオケかゲーセンが多いな」
「ゲーセン!!!ゲーセン行きたい!」
「そんなとこでいいのか?」
まぁ由奈が行きたいならと、俺たちは近くのゲーセンに向かった。
休日だからかゲーセンは俺たちみたいなカップルや友達連れで賑わっていた。
「欲しいのある?」
「じゃあコレ!」
由奈は少し考えた後、クマのぬいぐるみのクレーンゲームを指差した。
「よし!任せとけ!」
俺が機械に小銭を入れてゲームを始めようとしていると、ヒソヒソとした話し声が聞こえてくる。
俺が告白をして、奇跡的に付き合えることになったあの桜の夜から数日後。
俺たちの初めてのデートは映画館だった。
その時、すごく話題になっていた恋愛映画があったから、てっきりそれを観に行くとばかり思っていた。
でも由奈が観たいと言ったのは俺も気になっていたアクション映画。
初デートだったし、由奈が俺に気を遣って選んだんじゃないかと思って「こっちじゃなくていいの?」と恋愛映画を提案したけど、由奈は頷かなかった。
見た目からはとてもこんな激しい映画を観そうにないから、そのギャップに俺はまたやられていた。
映画が終わってからはお昼を食べて、色んな店を回った。
「康介は友達と遊びに行く時はどこ行くの?」
「あ〜。どっか行く時はカラオケかゲーセンが多いな」
「ゲーセン!!!ゲーセン行きたい!」
「そんなとこでいいのか?」
まぁ由奈が行きたいならと、俺たちは近くのゲーセンに向かった。
休日だからかゲーセンは俺たちみたいなカップルや友達連れで賑わっていた。
「欲しいのある?」
「じゃあコレ!」
由奈は少し考えた後、クマのぬいぐるみのクレーンゲームを指差した。
「よし!任せとけ!」
俺が機械に小銭を入れてゲームを始めようとしていると、ヒソヒソとした話し声が聞こえてくる。