あの日、桜のキミに恋をした
Side 由奈
彼氏ができたら絶対に欲しかったペアリング。
今日私の夢がまた1つ叶った。
しかも一緒に作れたという思い出付き。
出来上がった指輪を受け取りホクホクしながら私たちはカフェに入ってお茶をした。
「由奈、右手貸して!」
注文が終わって店員さんが席を離れるや否や康介にお願いされた。
私がテーブルの上に右手を差し出すと、彼はさっき作った指輪を箱から取り出して私の右手の薬指にはめてくれた。
「すごくいいね!ありがとう!」
サイズも測ったから当たり前だけど、彼の作ってくれた指輪は私の薬指にきちんとはまってくれた。
「……まだ先の話にはなるけど、いつか左手に着ける指輪も渡す予定でいるから……空けといてもらえると嬉しい……デス」
それはプロポーズともとれる言葉だった。
「それまでに俺が愛想尽かされないようにしなきゃな〜」って康介は笑って誤魔化したけど、康介と別れることも、康介以外の人と幸せになる自分も全く想像できない。
何の根拠もないけれど、きっと私たちは絶対に結ばれる運命なんだと確信していた。
彼氏ができたら絶対に欲しかったペアリング。
今日私の夢がまた1つ叶った。
しかも一緒に作れたという思い出付き。
出来上がった指輪を受け取りホクホクしながら私たちはカフェに入ってお茶をした。
「由奈、右手貸して!」
注文が終わって店員さんが席を離れるや否や康介にお願いされた。
私がテーブルの上に右手を差し出すと、彼はさっき作った指輪を箱から取り出して私の右手の薬指にはめてくれた。
「すごくいいね!ありがとう!」
サイズも測ったから当たり前だけど、彼の作ってくれた指輪は私の薬指にきちんとはまってくれた。
「……まだ先の話にはなるけど、いつか左手に着ける指輪も渡す予定でいるから……空けといてもらえると嬉しい……デス」
それはプロポーズともとれる言葉だった。
「それまでに俺が愛想尽かされないようにしなきゃな〜」って康介は笑って誤魔化したけど、康介と別れることも、康介以外の人と幸せになる自分も全く想像できない。
何の根拠もないけれど、きっと私たちは絶対に結ばれる運命なんだと確信していた。