あの日、桜のキミに恋をした
しばらくして教室に戻って来た由奈は、見たことのないパーカーを羽織っていた。


サイズが大きすぎてお尻のあたりまですっぽり隠れるている。


——あんなパーカー着てたっけ……?


脱いだパーカーを綺麗に畳んでカバンに仕舞う様子を遠くから見つめながら、由奈への謎はますます深まった。


しかし後日、俺は最悪の形でここ最近の違和感や、あの先輩の正体を知ることになる——。
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