あの日、桜のキミに恋をした
ピリオド
Side 康介
由奈に一体何があるのか、何があったのかは分からないけど、由奈が話したいと思えるまで俺はひたすら待った。
押してダメなら引いてみよう作戦だ。
そして今日、ようやくその時が突然訪れた。
「最近色々とごめんね……ゆっくり話がしたいんだけど、良かったら屋上行かない?」
こうして由奈の方から声をかけてくれた。
もちろん俺は頷いた。
屋上の扉を開けると、今にも雨が降り出しそうなあいにくの曇天が広がっていた。
あまり長居はできなさそうだ。
由奈はぎゅっと口をつぐんだまま呼吸を整えている。
これはかなり重めの内容なのかもしれない。
「ゆっくりでいいよ。俺ちゃんと待てるから。もし無理だったらまた今度でもいいし」
だけど由奈は大きく首を横に振り、覚悟を決めた目をした。
よっぽど早く話してしまいたいらしい。
「……あのね。私、康介と、もう別れたい」
由奈に一体何があるのか、何があったのかは分からないけど、由奈が話したいと思えるまで俺はひたすら待った。
押してダメなら引いてみよう作戦だ。
そして今日、ようやくその時が突然訪れた。
「最近色々とごめんね……ゆっくり話がしたいんだけど、良かったら屋上行かない?」
こうして由奈の方から声をかけてくれた。
もちろん俺は頷いた。
屋上の扉を開けると、今にも雨が降り出しそうなあいにくの曇天が広がっていた。
あまり長居はできなさそうだ。
由奈はぎゅっと口をつぐんだまま呼吸を整えている。
これはかなり重めの内容なのかもしれない。
「ゆっくりでいいよ。俺ちゃんと待てるから。もし無理だったらまた今度でもいいし」
だけど由奈は大きく首を横に振り、覚悟を決めた目をした。
よっぽど早く話してしまいたいらしい。
「……あのね。私、康介と、もう別れたい」