冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
少し頬が熱くなるのを感じながら日奈子は答える。
美鈴がホッと息を吐いた。
「そう、よかった……。本当に申し訳なかったのよ。これで私が出国して婚約を発表したら、宗一郎は完全に立場を失うじゃない。まぁ、彼が人の目を気にすることはないでしょうけど、迷惑がかかるのは間違いないし。もしかしたら今後の縁談にも影響があるかもしれないと思っていたの。でもあなたがそういう気持ちなら問題ないわね」
そう言って、首を傾げた。
「もう宗一郎には話しをしたの? あなたの気持ち」
「それは、まだこれからです。次に会った時に……とは思っているんですけど」
「そう。彼喜ぶでしょうね。だけど気をつけて。あの手の男が本気になったら、逃がさないものよ。あなた人が良さそうだから、付き合っているうちにいつのまにか結婚してた、なんてことになりかねないわ」
美鈴は少しいつもの調子を取り戻したようだ。そんな冗談を言う。
日奈子は安堵して答えた。
「い、いつの間にかってことはないと思いますが」
「ふふふ、そうかしら? 勝手にあれこれやられてたりして」
「だ、大丈夫です。結婚については、宗一郎さんはちゃんと私にはっきり言ってくれました。だから勝手にってことは……」
「あら」
美鈴がホッと息を吐いた。
「そう、よかった……。本当に申し訳なかったのよ。これで私が出国して婚約を発表したら、宗一郎は完全に立場を失うじゃない。まぁ、彼が人の目を気にすることはないでしょうけど、迷惑がかかるのは間違いないし。もしかしたら今後の縁談にも影響があるかもしれないと思っていたの。でもあなたがそういう気持ちなら問題ないわね」
そう言って、首を傾げた。
「もう宗一郎には話しをしたの? あなたの気持ち」
「それは、まだこれからです。次に会った時に……とは思っているんですけど」
「そう。彼喜ぶでしょうね。だけど気をつけて。あの手の男が本気になったら、逃がさないものよ。あなた人が良さそうだから、付き合っているうちにいつのまにか結婚してた、なんてことになりかねないわ」
美鈴は少しいつもの調子を取り戻したようだ。そんな冗談を言う。
日奈子は安堵して答えた。
「い、いつの間にかってことはないと思いますが」
「ふふふ、そうかしら? 勝手にあれこれやられてたりして」
「だ、大丈夫です。結婚については、宗一郎さんはちゃんと私にはっきり言ってくれました。だから勝手にってことは……」
「あら」