冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
宗一郎はチラリと彼を見て無視し、日奈子に向かって渋い表情になった。
「だから遅番で俺が来られない時は、タクシーを使えと言ってるんだ」
「つっ⁉︎ ……ふ、副社長……!」
記者の目があるのに、いつもの通りの会話をする宗一郎に、日奈子は目を剥いた。
一方で記者は目を輝かせ、嬉々として宗一郎に質問をする。
「と、いうことはやはり副社長は鈴木さんを大切に思っていらっしゃるということでよろしいですね? 美鈴との結婚後もご関係を続けるつもりだという解釈でよろしいのでしょうか?」
「君の言う『ご関係』というのがどういうものなのかは知らないが、日奈子との関係は今も昔もこれからも永久に変わらないよ」
宗一郎が少し鬱陶しそうに答えた。
「で、では……!」
「ただそれを記事にしても、金にはならない」
そう言って彼は胸ポケットから自身の携帯を取り出して、画面をスライドさせ、記者に向かって見せた。
「美鈴のSNSだ」
「だから遅番で俺が来られない時は、タクシーを使えと言ってるんだ」
「つっ⁉︎ ……ふ、副社長……!」
記者の目があるのに、いつもの通りの会話をする宗一郎に、日奈子は目を剥いた。
一方で記者は目を輝かせ、嬉々として宗一郎に質問をする。
「と、いうことはやはり副社長は鈴木さんを大切に思っていらっしゃるということでよろしいですね? 美鈴との結婚後もご関係を続けるつもりだという解釈でよろしいのでしょうか?」
「君の言う『ご関係』というのがどういうものなのかは知らないが、日奈子との関係は今も昔もこれからも永久に変わらないよ」
宗一郎が少し鬱陶しそうに答えた。
「で、では……!」
「ただそれを記事にしても、金にはならない」
そう言って彼は胸ポケットから自身の携帯を取り出して、画面をスライドさせ、記者に向かって見せた。
「美鈴のSNSだ」