冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
ずらりと並ぶフェルトで作られた動物たちが可愛くて早く見たくてたまらなくなる。ゆっくり歩く彼がもどかしくて手を引くと、宗一郎がくっくと笑ってついてきた。
「手を繋いでて正解だな」
「わぁ、可愛い」
ブースにつくなり日奈子は声をあげてしまう。
昼寝をしたり料理をしたり、何気ない日常を過ごしている羊毛フェルトの動物たちが所狭しと並んでいる。
「すごいね」
まさに今日の午前中に挑戦したばかりの日奈子は、その出来栄えにため息をついた。
はじめてだったとはいえ日奈子は、オカメインコの形を整えるだけで四苦八苦したのに、ここに並ぶ動物たちは、細かな表情まで作り込まれていて可愛らしい。
目を閉じてリラックスしたり不思議そうなまん丸な目でこちらを見つめていたり……。全部連れて帰りたくなる可愛さだ。
「あ、これ可愛い」
日奈子は、眠っているナマケモノを手に取る。小さくなければ、まるで本物かと思うくらいだった。
「休みの日の日奈子そっくりだな」
隣で宗一郎がからかうような言葉を口にした。
「え? どこが?」
「いつもだいたい寝てるとこ。今日も寝坊して俺のメールに気がつかなかっただろう」
「なっ……! 私、今日はちゃんと起きてたし」
「手を繋いでて正解だな」
「わぁ、可愛い」
ブースにつくなり日奈子は声をあげてしまう。
昼寝をしたり料理をしたり、何気ない日常を過ごしている羊毛フェルトの動物たちが所狭しと並んでいる。
「すごいね」
まさに今日の午前中に挑戦したばかりの日奈子は、その出来栄えにため息をついた。
はじめてだったとはいえ日奈子は、オカメインコの形を整えるだけで四苦八苦したのに、ここに並ぶ動物たちは、細かな表情まで作り込まれていて可愛らしい。
目を閉じてリラックスしたり不思議そうなまん丸な目でこちらを見つめていたり……。全部連れて帰りたくなる可愛さだ。
「あ、これ可愛い」
日奈子は、眠っているナマケモノを手に取る。小さくなければ、まるで本物かと思うくらいだった。
「休みの日の日奈子そっくりだな」
隣で宗一郎がからかうような言葉を口にした。
「え? どこが?」
「いつもだいたい寝てるとこ。今日も寝坊して俺のメールに気がつかなかっただろう」
「なっ……! 私、今日はちゃんと起きてたし」