冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
腕を掴まれて引き寄せられ、もう一方の腕が腰に回された。近づく彼の視線に驚いて目を閉じると、額にそっと彼の唇が触れる。
「つっ……⁉︎」
驚いて目を開いたまま息を呑む。
額と額をくっつけて、宗一郎がふっと笑った。
「俺が日奈子を愛してるって、思い出した?」
「あいっ……! お、思い出しました……」
「よろしい」
満足そうにそう言って、彼は日奈子を解放した。
突然の彼の行動に、日奈子の心臓はバクバクとスピードを上げ、頬はこれ以上ないくらいに熱くなっていく。額に手をあてて、日奈子は彼を睨んだ。
「だ、だ、だけど、これは、て、手を出したうちに入ると思う……」
宗一郎が眉を上げて、肩をすくめた。
「日奈子がすぐに忘れるからだ。俺が今どういう立ち位置で日奈子のそばにいるのかを。今までとまったく同じじゃ意味がないとも言ったはずだ。これからも日奈子がこの件を忘れてるなと思ったら、このくらいはさせてもらう」
「なっ……!」
またやると宣言されて日奈子は真っ赤になってしまう。
宗一郎が、くっくと肩を揺らして笑った。
「とにかく今日は楽しかったよ。夕食までご馳走になった。ありがとう」
「ご馳走ってほどじゃ、簡単なものだったし」
まだドキドキとする胸の鼓動を持て余しながら日奈子は答える。あんなことをしておきながら平然としていられる彼が信じられなかった。
「つっ……⁉︎」
驚いて目を開いたまま息を呑む。
額と額をくっつけて、宗一郎がふっと笑った。
「俺が日奈子を愛してるって、思い出した?」
「あいっ……! お、思い出しました……」
「よろしい」
満足そうにそう言って、彼は日奈子を解放した。
突然の彼の行動に、日奈子の心臓はバクバクとスピードを上げ、頬はこれ以上ないくらいに熱くなっていく。額に手をあてて、日奈子は彼を睨んだ。
「だ、だ、だけど、これは、て、手を出したうちに入ると思う……」
宗一郎が眉を上げて、肩をすくめた。
「日奈子がすぐに忘れるからだ。俺が今どういう立ち位置で日奈子のそばにいるのかを。今までとまったく同じじゃ意味がないとも言ったはずだ。これからも日奈子がこの件を忘れてるなと思ったら、このくらいはさせてもらう」
「なっ……!」
またやると宣言されて日奈子は真っ赤になってしまう。
宗一郎が、くっくと肩を揺らして笑った。
「とにかく今日は楽しかったよ。夕食までご馳走になった。ありがとう」
「ご馳走ってほどじゃ、簡単なものだったし」
まだドキドキとする胸の鼓動を持て余しながら日奈子は答える。あんなことをしておきながら平然としていられる彼が信じられなかった。