ずっとあのままでいられたら
第12話 再びあのベランダ1
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ずっとうずくまり泣いているはるか。
「うぐっ…ぐぅ、、」
…
「は、はるか」
問いかけるも返事はない。
「はるか…」
こんな時になんて声をかけるのがいいのか。
どうゆう行動をするのが正解なのかはわからない。
いや、正解なんてないのかもしれない。
でも、この状況をどうにかしないと・・・
スッ
泣いているはるかに近づきしゃがんで声をかける。
「はるか・・・」
「・・・こっち僕のほう向いて」
「・・・」
無言のままのはるか。
「お願い、こっち向いて」
「はるか・・・」
「…」
ゆっくりだがゆうまのほうに顔を向けはじめた。
「はるかこっち」
スッ
見上げたはるかの顔は赤く目の下がすごい腫れている。
そんな今まで見たことのないはるかを見て。
…
言いようのない気持ちを感じた。
同棲して10年以上、遊びや旅行など以外家を離れることもなかったし、一緒にいるのが当たり前。
その当たり前が僕には普通だった。
けど、その普通にやっていたことが結果的に自分を思い詰めることにもなっていたと思う。
それでも、はるかが100%いけないとは思っていない。
自分が優しすぎたせい。
自分の気持ちを伝えなかったせい。
自分のことを考えずにいたせい。
他にも他にも・・・
そう思うのが情なのか、はるかに対する好意の気持ちなのか、なんなのかは分からない。
でも、はるかを責められない自分がいる。
それでももう無理だと思って伝えた「別れたい」という言葉。
けど、初めて見るはるかの泣き顔を見たせいか、好きなのか嫌いなのか、別れたいのか別れたくないのか、それすらも分からなくなっていた。
…
「はるか、一旦お部屋に戻ろ」
「…うん」
スッ
まだ震えているはるかを抱え上げゆっくりと部屋に戻る。
スタスタスタ
部屋のソファーに向かう。
すぐそこにあるソファーに向かう間にゆうまは自分を責めた。
自分から言い出しておいてこの対応。
優しすぎる。優柔不断。自分勝手…なにしてんだろう。
ドスっ
さっきよりは落ち着き、泣きおさまりそうなはるかをソファーに座らせる。
「・・・はるか」
スッ
「・・・」
顔を見るも無言のまま。
なんとも言えない空気の部屋。
今まで感じたことのない感覚。
それでも口を開いたゆうま。
「・・・いきなり言ってごめんね」
「・・・」
「けど、本当に僕の中にはるかが居なくなったと感じてしまったんだ」
「あれから色々考えたりもしたけど結局・・」
「・・・もっとゆうまの気持ち考えずにいてごめんなさい」
「勝手すぎて、甘えすぎて・・・ごめんなさい」
ゆうまの言葉を遮るようにはるかが話す。
「うぐっ・・・んっ」
「はるか・・・」
…
「本当にごめんなさい、だから・・」
「はるか」
「・・・分からないけど、今はお互いに少し1人になる時間が必要だと思うんだ」
見え方によっては逃げの選択と言われてしまうかもしれない。
ただ、少なくとも今の自分もいつものような状態ではないのも感じていたから、その言葉が出た。
「えっ・・・」
「別れるとかそうゆうのは一旦おいてね」
「…うん」
「ずっと一緒だったでしょ。だからちょっと時間がほしいんだ」
「時間・・・?」
「うん、僕の1人の時間・・・」
「だから少し家から離れようと思ってる」
結婚をせず同棲してきた10年。
どうするのがよかったのか今も分からない。
それでも前に進むために初めて自分の今思っている気持ちをはるかに伝えた。
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ずっとうずくまり泣いているはるか。
「うぐっ…ぐぅ、、」
…
「は、はるか」
問いかけるも返事はない。
「はるか…」
こんな時になんて声をかけるのがいいのか。
どうゆう行動をするのが正解なのかはわからない。
いや、正解なんてないのかもしれない。
でも、この状況をどうにかしないと・・・
スッ
泣いているはるかに近づきしゃがんで声をかける。
「はるか・・・」
「・・・こっち僕のほう向いて」
「・・・」
無言のままのはるか。
「お願い、こっち向いて」
「はるか・・・」
「…」
ゆっくりだがゆうまのほうに顔を向けはじめた。
「はるかこっち」
スッ
見上げたはるかの顔は赤く目の下がすごい腫れている。
そんな今まで見たことのないはるかを見て。
…
言いようのない気持ちを感じた。
同棲して10年以上、遊びや旅行など以外家を離れることもなかったし、一緒にいるのが当たり前。
その当たり前が僕には普通だった。
けど、その普通にやっていたことが結果的に自分を思い詰めることにもなっていたと思う。
それでも、はるかが100%いけないとは思っていない。
自分が優しすぎたせい。
自分の気持ちを伝えなかったせい。
自分のことを考えずにいたせい。
他にも他にも・・・
そう思うのが情なのか、はるかに対する好意の気持ちなのか、なんなのかは分からない。
でも、はるかを責められない自分がいる。
それでももう無理だと思って伝えた「別れたい」という言葉。
けど、初めて見るはるかの泣き顔を見たせいか、好きなのか嫌いなのか、別れたいのか別れたくないのか、それすらも分からなくなっていた。
…
「はるか、一旦お部屋に戻ろ」
「…うん」
スッ
まだ震えているはるかを抱え上げゆっくりと部屋に戻る。
スタスタスタ
部屋のソファーに向かう。
すぐそこにあるソファーに向かう間にゆうまは自分を責めた。
自分から言い出しておいてこの対応。
優しすぎる。優柔不断。自分勝手…なにしてんだろう。
ドスっ
さっきよりは落ち着き、泣きおさまりそうなはるかをソファーに座らせる。
「・・・はるか」
スッ
「・・・」
顔を見るも無言のまま。
なんとも言えない空気の部屋。
今まで感じたことのない感覚。
それでも口を開いたゆうま。
「・・・いきなり言ってごめんね」
「・・・」
「けど、本当に僕の中にはるかが居なくなったと感じてしまったんだ」
「あれから色々考えたりもしたけど結局・・」
「・・・もっとゆうまの気持ち考えずにいてごめんなさい」
「勝手すぎて、甘えすぎて・・・ごめんなさい」
ゆうまの言葉を遮るようにはるかが話す。
「うぐっ・・・んっ」
「はるか・・・」
…
「本当にごめんなさい、だから・・」
「はるか」
「・・・分からないけど、今はお互いに少し1人になる時間が必要だと思うんだ」
見え方によっては逃げの選択と言われてしまうかもしれない。
ただ、少なくとも今の自分もいつものような状態ではないのも感じていたから、その言葉が出た。
「えっ・・・」
「別れるとかそうゆうのは一旦おいてね」
「…うん」
「ずっと一緒だったでしょ。だからちょっと時間がほしいんだ」
「時間・・・?」
「うん、僕の1人の時間・・・」
「だから少し家から離れようと思ってる」
結婚をせず同棲してきた10年。
どうするのがよかったのか今も分からない。
それでも前に進むために初めて自分の今思っている気持ちをはるかに伝えた。
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