ずっとあのままでいられたら
第22話 これまでの生活1
…ポチっ
「…」
送ってしまった。
しかも強がりで自分の今の気持ちとかを隠しながら・・・
「・・・」
もともとすぐに既読するタイプではなかったゆうまのことは知っている。
けど、送ったあとにずっと見てしまう。
…
ピロンっ
けいすけからのLINEだ。
既読はつかない。
「…ゆうま」
あの時、「行ってらっしゃい」と言った私に対して
「行ってきます」ではなく「…うん」と答えていた。
1人だと色々考えてしまう。
出ていたゆうまと切れたと感じた。
それを払拭するために、LINEを送った。
ゆうまがいるのかを確認したくて。
バサッ
既読のつかないLINEを閉じた。
…
どんな状況でも身体は正直。
トイレなどの生理現象、睡眠、食欲は欲する。
このところまともにご飯を食べていない。
食欲はない、けど何か食べたい・・・
スタスタスタ….
ガチャ
冷蔵庫を開けた。
チラホラ物はあるが、どれも調理をしないといけないものばかり。
いつもゆうまが料理してくれていた作り置きを食べて小腹を埋めていた。
でも、今日はその作り置きがない。
ガサッ
スーパーに行くといつも買ってくれる私の好きなカニカマと6Pチーズ。
それを手に冷蔵庫の前で食べた。
「…ゆうまいつも考えてくれていたんだなぁ、、、」
また泣きそうになるのを堪えた。
バタン
もう、食べたくない。
ゆうまの味がない。
「…」
スタスタスタ…
寝室に向かう。
「…あっ」
途中にある脱衣所に目をやった。
洗濯が3日分ほど溜まっている。
いつも、ゆうまがまわしてくれていた。
平日は忙しいから自動洗濯乾燥機で洗濯を、休日はシワになってしまう衣類を洗濯し干す。
でも、溜まっている。
「やらなきゃ・・・」
「・・・」
使い方がわからない。
ボタンを押せばいいだけではある、けど今の洗濯機はたくさんのボタンがあって選択しないといけないコースがある。
買った時にゆうまから説明は聞いていたが、覚えていない。
ゆうまがやってくれていたから。
「…私、本当になにもできないんだなぁ、、」
いつも怒られていた。
めんどくさがりの私は脱いだ洋服をそのままカゴに入れてしまう。
そんな私に、
「はるか〜洋服は脱いだら裏返しのままじゃなく戻すの〜」
「あと、靴下とかも〜」
「は〜い」
「って、聞いてないでしょ〜!」
「聞いてるよ!」
「…聞いてるだけ〜!(笑)」
「まったく〜(笑)」
「ゆうま、ありがとう〜」
そう言いながらゆうまが元に戻してくれる。
そんな、やり取りを思い出した。
「・・・ぐすんっ….」
ゆうまに依存していたこと、私がなにも出来ないこと。
これまでの生活の出来事が走馬灯のように駆け巡った。
唐突に自分至らなさを感じた。
ダッダッダっ
カチ
寝室に戻りスマホを見た。
ゆうまからの返信はまだない。
けいすけからの連絡がまた1つ増えていた。
スゥース
ポチ
…
プルルルッ
ガチャ
「…先生…助けてください。。」
はるかが電話したのはいつも相談先となっていた歳上の占いを仕事としている女性だった。
------------------------
お読みくださいましてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ぜひお気に入り登録、評価などをしていただけたら今後の参考と活力にさせていただきます!
「…」
送ってしまった。
しかも強がりで自分の今の気持ちとかを隠しながら・・・
「・・・」
もともとすぐに既読するタイプではなかったゆうまのことは知っている。
けど、送ったあとにずっと見てしまう。
…
ピロンっ
けいすけからのLINEだ。
既読はつかない。
「…ゆうま」
あの時、「行ってらっしゃい」と言った私に対して
「行ってきます」ではなく「…うん」と答えていた。
1人だと色々考えてしまう。
出ていたゆうまと切れたと感じた。
それを払拭するために、LINEを送った。
ゆうまがいるのかを確認したくて。
バサッ
既読のつかないLINEを閉じた。
…
どんな状況でも身体は正直。
トイレなどの生理現象、睡眠、食欲は欲する。
このところまともにご飯を食べていない。
食欲はない、けど何か食べたい・・・
スタスタスタ….
ガチャ
冷蔵庫を開けた。
チラホラ物はあるが、どれも調理をしないといけないものばかり。
いつもゆうまが料理してくれていた作り置きを食べて小腹を埋めていた。
でも、今日はその作り置きがない。
ガサッ
スーパーに行くといつも買ってくれる私の好きなカニカマと6Pチーズ。
それを手に冷蔵庫の前で食べた。
「…ゆうまいつも考えてくれていたんだなぁ、、、」
また泣きそうになるのを堪えた。
バタン
もう、食べたくない。
ゆうまの味がない。
「…」
スタスタスタ…
寝室に向かう。
「…あっ」
途中にある脱衣所に目をやった。
洗濯が3日分ほど溜まっている。
いつも、ゆうまがまわしてくれていた。
平日は忙しいから自動洗濯乾燥機で洗濯を、休日はシワになってしまう衣類を洗濯し干す。
でも、溜まっている。
「やらなきゃ・・・」
「・・・」
使い方がわからない。
ボタンを押せばいいだけではある、けど今の洗濯機はたくさんのボタンがあって選択しないといけないコースがある。
買った時にゆうまから説明は聞いていたが、覚えていない。
ゆうまがやってくれていたから。
「…私、本当になにもできないんだなぁ、、」
いつも怒られていた。
めんどくさがりの私は脱いだ洋服をそのままカゴに入れてしまう。
そんな私に、
「はるか〜洋服は脱いだら裏返しのままじゃなく戻すの〜」
「あと、靴下とかも〜」
「は〜い」
「って、聞いてないでしょ〜!」
「聞いてるよ!」
「…聞いてるだけ〜!(笑)」
「まったく〜(笑)」
「ゆうま、ありがとう〜」
そう言いながらゆうまが元に戻してくれる。
そんな、やり取りを思い出した。
「・・・ぐすんっ….」
ゆうまに依存していたこと、私がなにも出来ないこと。
これまでの生活の出来事が走馬灯のように駆け巡った。
唐突に自分至らなさを感じた。
ダッダッダっ
カチ
寝室に戻りスマホを見た。
ゆうまからの返信はまだない。
けいすけからの連絡がまた1つ増えていた。
スゥース
ポチ
…
プルルルッ
ガチャ
「…先生…助けてください。。」
はるかが電話したのはいつも相談先となっていた歳上の占いを仕事としている女性だった。
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