ずっとあのままでいられたら
第23話 これまでの生活2
「はい、もしもしー?」
「あっいきなりごめんなさい先生…」
「はるかちゃん、急にどうしたの??」
電話した相手はずっと前から仕事の事などでも相談先になっていた占いを仕事にしている
”ともみ”
という15歳年上の女性。
最初はよくある占い師さんが登録するサイトでお客として出会ったのだが、頻度を重ねる事に距離が近づくなり馬が合う事もあって飲みに行けるくらいの繋がりとなった人だ。
「…えぇーん。。ぐすぅ…、、」
「おーどーしたのー!?」
「…実はお付き合いしてた彼が家を出て行ってしまったの…もうどうしたらいいか分からなくて…うぅ。。」
これまでゆうまの事は相談などしたことがなく、付き合っている人がいることは教えていたが具体的な話はしたことがなかった。
「…1回落ち着こうか!ゆっくりでいいから深呼吸してねー!すぅー…ふぅー…すぅーふぅーって」
「はい… すぅー…ふぅー…」
「うん!大丈夫大丈夫!」
「ゆっくりでいいからお話ししてみて」
………
「そっかぁ…はるかちゃんの夜ちょっとご飯行こ!」
「…え。。?」
「またご飯もちゃんと食べてないんでしょー!」
「久しぶりだしご飯しよ!」
「…はい」
「ありがとうございます、、」
「じゃあ…20時にいつものところね!」
「はい…すいません」
「謝るところじゃないのよー!」
「楽しくご飯しょうね!」
半ば強引だったが、はるかの性格を知っている同性だからこその直感とかが働いたのだと思う。
…
20時ちょうど。
いつもの和食居酒屋の前。
ここはチェーン店ながらも個室が用意されているお店で混み合った話などをするには丁度良いところ。
「あっはるかちゃーん!」
先にお店の前で待っていたはるかに声をかけた。
「先生ぇー…」
ダッタッタ
と、ともみの顔を見るなり駆け寄ったはるか。
ガバ
ぎゅぅ…
ぐぅ…うぐ。。あぁ…
ともみに抱きつき声は出さないように泣いてしまった。
「おぉどしたどしたー?」
「大丈夫大丈夫」
「先生ぇー…もうどうしょう。。」
「待って待って!ゆっくりお話し聞くからね」
「はいこれっ」
スッ
ハンカチを取り出してはるかに渡した。
「まずはお店入ろうねー」
「…はい。。ぐすぅ…」
「ですね…えぇ…」
「うん!じゃあ行こう〜」
「すいませーん!2名で予約していた者です!」
はるかを落ち着かせるなりお店の中に入った。
…
個室に着くなり手際よく頼む物を決めたともみ。
「今日はお酒も飲んじゃおう!」
「…はい」
はるかは決められないタイプな事も知っているので確認しつつ飲み物と食べ物を注文を済ませた。
「…それでどーしたの?」
「あのですね…」
…
けいすけとのこれまでの事や経緯。
ゆうまに頼って色々話していたことなどを正直に話した。
…
「そっかぁ…すごい事があったんだね」
「うぅ…ぐすぅ…私がいけないの。。」
「うーん…」
「はるかちゃん、はるかちゃんは彼氏さんに対して何がいけないと思ってるかな?」
「えぇ…うーん、、けいすけさんと出会った事とか直接会ったこと」
「夜帰らなかったこととか、奥さんから電話がきて出てもらったことも…あとは…あとは…」
「うんうん、他には?」
「彼に頼り過ぎていたこととか、色々任せてしまっていたとこも…」
「…そっか」
「そうね…今はるかちゃんが言ったところもあると思ったよ」
「はい…」
「でも頼るのがいけない事ではないし、甘えたりして任せることがいけないことではないと思うのよ」
「…うん」
「彼氏さんからの話を聞いていないからなんともだけど…」
…
「多分ね…彼氏さんはいつの間にか自分の事を彼氏って思われていないって思いが1番強く感じてたんじゃない…かな?」
「…えっ??」
はるか自身想像していなかった言葉に戸惑った。
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「あっいきなりごめんなさい先生…」
「はるかちゃん、急にどうしたの??」
電話した相手はずっと前から仕事の事などでも相談先になっていた占いを仕事にしている
”ともみ”
という15歳年上の女性。
最初はよくある占い師さんが登録するサイトでお客として出会ったのだが、頻度を重ねる事に距離が近づくなり馬が合う事もあって飲みに行けるくらいの繋がりとなった人だ。
「…えぇーん。。ぐすぅ…、、」
「おーどーしたのー!?」
「…実はお付き合いしてた彼が家を出て行ってしまったの…もうどうしたらいいか分からなくて…うぅ。。」
これまでゆうまの事は相談などしたことがなく、付き合っている人がいることは教えていたが具体的な話はしたことがなかった。
「…1回落ち着こうか!ゆっくりでいいから深呼吸してねー!すぅー…ふぅー…すぅーふぅーって」
「はい… すぅー…ふぅー…」
「うん!大丈夫大丈夫!」
「ゆっくりでいいからお話ししてみて」
………
「そっかぁ…はるかちゃんの夜ちょっとご飯行こ!」
「…え。。?」
「またご飯もちゃんと食べてないんでしょー!」
「久しぶりだしご飯しよ!」
「…はい」
「ありがとうございます、、」
「じゃあ…20時にいつものところね!」
「はい…すいません」
「謝るところじゃないのよー!」
「楽しくご飯しょうね!」
半ば強引だったが、はるかの性格を知っている同性だからこその直感とかが働いたのだと思う。
…
20時ちょうど。
いつもの和食居酒屋の前。
ここはチェーン店ながらも個室が用意されているお店で混み合った話などをするには丁度良いところ。
「あっはるかちゃーん!」
先にお店の前で待っていたはるかに声をかけた。
「先生ぇー…」
ダッタッタ
と、ともみの顔を見るなり駆け寄ったはるか。
ガバ
ぎゅぅ…
ぐぅ…うぐ。。あぁ…
ともみに抱きつき声は出さないように泣いてしまった。
「おぉどしたどしたー?」
「大丈夫大丈夫」
「先生ぇー…もうどうしょう。。」
「待って待って!ゆっくりお話し聞くからね」
「はいこれっ」
スッ
ハンカチを取り出してはるかに渡した。
「まずはお店入ろうねー」
「…はい。。ぐすぅ…」
「ですね…えぇ…」
「うん!じゃあ行こう〜」
「すいませーん!2名で予約していた者です!」
はるかを落ち着かせるなりお店の中に入った。
…
個室に着くなり手際よく頼む物を決めたともみ。
「今日はお酒も飲んじゃおう!」
「…はい」
はるかは決められないタイプな事も知っているので確認しつつ飲み物と食べ物を注文を済ませた。
「…それでどーしたの?」
「あのですね…」
…
けいすけとのこれまでの事や経緯。
ゆうまに頼って色々話していたことなどを正直に話した。
…
「そっかぁ…すごい事があったんだね」
「うぅ…ぐすぅ…私がいけないの。。」
「うーん…」
「はるかちゃん、はるかちゃんは彼氏さんに対して何がいけないと思ってるかな?」
「えぇ…うーん、、けいすけさんと出会った事とか直接会ったこと」
「夜帰らなかったこととか、奥さんから電話がきて出てもらったことも…あとは…あとは…」
「うんうん、他には?」
「彼に頼り過ぎていたこととか、色々任せてしまっていたとこも…」
「…そっか」
「そうね…今はるかちゃんが言ったところもあると思ったよ」
「はい…」
「でも頼るのがいけない事ではないし、甘えたりして任せることがいけないことではないと思うのよ」
「…うん」
「彼氏さんからの話を聞いていないからなんともだけど…」
…
「多分ね…彼氏さんはいつの間にか自分の事を彼氏って思われていないって思いが1番強く感じてたんじゃない…かな?」
「…えっ??」
はるか自身想像していなかった言葉に戸惑った。
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