猛虎の襲撃から、逃れられません!(加筆修正中)

隣りに座っていた彼が、目の前にしゃがみ込んだ。

「オリンピックで…」
「……うん」
「必ず、メダル取るんで」

真っすぐと向けられる無垢な瞳。
私への想いが伝わって来る。

「何年後か、……今すぐってことじゃないんだけど」
「………ん」
「俺の嫁になってくれますか?」
「……っ」

人生2度目のプロポーズ。
それも、同じ人から。

1度目は冗談だと聞き流せたけれど。
今回は、ちょっと簡単に聞き流せないよ。

だって、目から本気だと伝わって来るから。

「これって、プロポーズのプロポーズってこと?」
「………そうとも言える」
「フフッ、……虎太くんらしい」

オリンピックでメダルを取るから結婚してくれ……とは違う。
いつか、その日が来たら……。
その相手は俺にしてくれってことだよね?

「まだ、高校生なのに」
「ガキ扱いすんなよ」
「だって、まだ半年しか付き合ってないよ?」
「交際0日で結婚する人だっているじゃん」
「そうかもだけど」
「俺じゃダメだってこと?」
「そういうわけじゃないけど、まだお互いのこと知らないこと沢山あるだろうし」
「だから、今すぐってわけじゃなくて…」
「キスしかしてないような相手なのに、人生決めちゃっていいの?」
「え?……それって、キス以外のこともしていいって言ってんの?」
「っ……」

そういう取り方しなくてもいいのに。
まさか、今時の子で、結婚するまで手を出さないつもりだとか?

それはそれで、見た目とのギャップあり過ぎるよっ。

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