Good day ! 2
「俺さ、こずえと話すのは全然疲れない。何でも話しやすいし楽しい。って事は…」
って事は?と、こずえは心の中で呟く。
「こずえと同じ性格の女の子を探せばいいって事か」
ガクッとこずえは肘を滑らせる。
「なんでそうなるの?あんた、アホ?」
「な、なんだよ!真面目に話してるのに」
「こずえと同じ性格の女の子って…。なんでこずえ本人をすっ飛ばすの?」
「こずえ本人?ああ、そうか。こずえも女の子だもんな。ははは!」
「ははは、じゃない!もうあんたはほんとに…。ねえ、そんなんでこの先どうやって生きていくの?私、捨て犬とか放っておけない性格なの。大丈夫?」
「え、まあ、多分…」
はあ、やれやれ…とため息をついてから、こずえは意を決したように声を張った。
「仕方ない、私があんたの人生引き受ける」
「は?」
「だから!私があんたについててあげるわよ。悩み事も、楽しい事も、全部真っ先に私に話したいんでしょ?だったら聞いてあげる。この先もずっとね」
こずえ…と伊沢はじっと見つめる。
「めちゃくちゃかっこいいな、こずえ。惚れるわ」
「はあー?もう、バカな事しか言わないんだから」
「いや。めちゃくちゃ嬉しいよ。この先もずっと、楽しく食事したり、悩み事聞いてもらったり、何でも真っ先に話していいんだろ?」
「だからそう言ってるじゃない」
「やったね!最高に幸せだわ、俺」
無邪気に笑う伊沢に、こずえはガラにもなく顔を赤らめる。
「…伊沢」
「ん?何?」
「今日の服装、めちゃくちゃかっこいいよ」
「だろー?今日さ、野中キャプテンの結婚披露宴だったんだ。俺、司会をやって…。あ!」
急に言葉を止めた伊沢に、こずえは首をかしげる。
「どうかした?」
「こずえ、ここ出よう」
「え?どうして?」
「お前の誕生日祝い!オシャレなレストランに行くぞ!」
そう言うとこずえの手を取り、カウンターチェアを降りる。
「ほら、早く!」
コーヒーカップを片付け、こずえと手を繋いだまま伊沢は歩き出す。
「ちょ、あんたはもう…。なんだってそう変わり身が早いのよ」
「だって、やっと彼女が出来たんだもん。嬉しくてさ」
満面の笑みを浮かべる伊沢に、こずえも思わず笑い出す。
「そっか。私もあんたがようやく幸せ見つけられて嬉しいよ」
「ありがとな、こずえ。末永くよろしく頼むよ」
「ふふ、こちらこそ」
二人は繋いだ手をわざと大きく振りながら、仲良く並んで歩き始めた。
って事は?と、こずえは心の中で呟く。
「こずえと同じ性格の女の子を探せばいいって事か」
ガクッとこずえは肘を滑らせる。
「なんでそうなるの?あんた、アホ?」
「な、なんだよ!真面目に話してるのに」
「こずえと同じ性格の女の子って…。なんでこずえ本人をすっ飛ばすの?」
「こずえ本人?ああ、そうか。こずえも女の子だもんな。ははは!」
「ははは、じゃない!もうあんたはほんとに…。ねえ、そんなんでこの先どうやって生きていくの?私、捨て犬とか放っておけない性格なの。大丈夫?」
「え、まあ、多分…」
はあ、やれやれ…とため息をついてから、こずえは意を決したように声を張った。
「仕方ない、私があんたの人生引き受ける」
「は?」
「だから!私があんたについててあげるわよ。悩み事も、楽しい事も、全部真っ先に私に話したいんでしょ?だったら聞いてあげる。この先もずっとね」
こずえ…と伊沢はじっと見つめる。
「めちゃくちゃかっこいいな、こずえ。惚れるわ」
「はあー?もう、バカな事しか言わないんだから」
「いや。めちゃくちゃ嬉しいよ。この先もずっと、楽しく食事したり、悩み事聞いてもらったり、何でも真っ先に話していいんだろ?」
「だからそう言ってるじゃない」
「やったね!最高に幸せだわ、俺」
無邪気に笑う伊沢に、こずえはガラにもなく顔を赤らめる。
「…伊沢」
「ん?何?」
「今日の服装、めちゃくちゃかっこいいよ」
「だろー?今日さ、野中キャプテンの結婚披露宴だったんだ。俺、司会をやって…。あ!」
急に言葉を止めた伊沢に、こずえは首をかしげる。
「どうかした?」
「こずえ、ここ出よう」
「え?どうして?」
「お前の誕生日祝い!オシャレなレストランに行くぞ!」
そう言うとこずえの手を取り、カウンターチェアを降りる。
「ほら、早く!」
コーヒーカップを片付け、こずえと手を繋いだまま伊沢は歩き出す。
「ちょ、あんたはもう…。なんだってそう変わり身が早いのよ」
「だって、やっと彼女が出来たんだもん。嬉しくてさ」
満面の笑みを浮かべる伊沢に、こずえも思わず笑い出す。
「そっか。私もあんたがようやく幸せ見つけられて嬉しいよ」
「ありがとな、こずえ。末永くよろしく頼むよ」
「ふふ、こちらこそ」
二人は繋いだ手をわざと大きく振りながら、仲良く並んで歩き始めた。