Good day ! 2
「うわー。相変わらずだな、倉科のやつ」
少し離れたモニターの前でブリーフィングをしていた機長の野中が、入り口に目をやって呟く。
「凄いですね、女性達の盛り上がり具合。ファンに囲まれたアイドルみたい」
野中の隣で同じようにその様子を見ていた副操縦士の伊沢が、感心したように口を開く。
「まあね。あいつも佐倉と並んで、我がJWAの3大モテ男のうちの一人だからな」
「3大モテ男?あともう一人は誰なんですか?」
「俺」
シーン…と時が止まり、伊沢は軽く咳払いをしてからまた入り口に目を向ける。
「それにしても、大丈夫かな?恵真のやつ」
「そうだな。食べられなきゃいいんだが」
「食べ…?!」
思わず伊沢は絶句する。
「藤崎ちゃんはピュアだからなー。ほら、もうすでに引いてる。あの調子で二人きりになったら…」
「ちょ、ちょっと!変な事言わないでくださいよ。まさかフライト中にそんな…」
「フライト中じゃなくても、キャプテンとコーパイは常に二人一緒じゃないか。ほら、今だって俺はイヤイヤお前と一緒だし」
イヤイヤって…と伊沢は苦笑いする。
「野中キャプテン、そんなに俺のこと嫌いなんですか?仕事なんですから我慢してください」
「やだよー。俺も可愛い女の子と飛びたいよー」
「キャプテン、それセクハラですよ」
「失恋したてのメソメソ野郎とは飛びたくないよー」
「キャプテン、モラハラにパワハラ!それに俺、失恋したてでもなければ、メソメソもしてません!」
ほら、いい加減ブリーフィングに戻りましょう!と、伊沢は野中の話を遮った。
(まったくもう、野中さんは何でもお見通しだな)
伊沢は心の中でひとりごつ。
少し離れたモニターの前でブリーフィングをしていた機長の野中が、入り口に目をやって呟く。
「凄いですね、女性達の盛り上がり具合。ファンに囲まれたアイドルみたい」
野中の隣で同じようにその様子を見ていた副操縦士の伊沢が、感心したように口を開く。
「まあね。あいつも佐倉と並んで、我がJWAの3大モテ男のうちの一人だからな」
「3大モテ男?あともう一人は誰なんですか?」
「俺」
シーン…と時が止まり、伊沢は軽く咳払いをしてからまた入り口に目を向ける。
「それにしても、大丈夫かな?恵真のやつ」
「そうだな。食べられなきゃいいんだが」
「食べ…?!」
思わず伊沢は絶句する。
「藤崎ちゃんはピュアだからなー。ほら、もうすでに引いてる。あの調子で二人きりになったら…」
「ちょ、ちょっと!変な事言わないでくださいよ。まさかフライト中にそんな…」
「フライト中じゃなくても、キャプテンとコーパイは常に二人一緒じゃないか。ほら、今だって俺はイヤイヤお前と一緒だし」
イヤイヤって…と伊沢は苦笑いする。
「野中キャプテン、そんなに俺のこと嫌いなんですか?仕事なんですから我慢してください」
「やだよー。俺も可愛い女の子と飛びたいよー」
「キャプテン、それセクハラですよ」
「失恋したてのメソメソ野郎とは飛びたくないよー」
「キャプテン、モラハラにパワハラ!それに俺、失恋したてでもなければ、メソメソもしてません!」
ほら、いい加減ブリーフィングに戻りましょう!と、伊沢は野中の話を遮った。
(まったくもう、野中さんは何でもお見通しだな)
伊沢は心の中でひとりごつ。