Good day ! 2
「え?じゃあ恵真が操縦したの?伊丹のサークリングアプローチ」
パスタを食べる手を止めて大和が聞く。
「ええ。往路は私がPFをやることになってたから。途中で南風に変わって、キャプテンは操縦代わろうかって言ってくださったけど、特に心配な事もなかったからやらせてもらったの」
あっさりと頷く恵真に、大和は驚く。
(伊丹空港がランウェイ14の運用になるなんて、確率で言うと数パーセントなのに…)
大和ですら、伊丹のサークリングアプローチは数回しかやった事がない。
珍しい経験をするのは恵真ならではだが、一つ一つを乗り越えていくうちに、確実に技術と自信を身につけていたようだ。
(1年前は、不運に見舞われる事を嘆いていたのに。いつの間にこんなに逞しくなったんだろう)
そんな恵真が誇らしくなり、大和は頬を緩める。
「ん?大和さん、どうかしました?」
「いや。俺の彼女は本当にいい女だなって思って」
「…は、はい?」
頬を赤らめてキョトンとする恵真が、たまらなく愛おしい。
(食事が終わったら、すぐまた抱きしめよう)
大和は急いでパスタを食べ始めた。
嬉しさの余り、倉科の存在を忘れて…。
パスタを食べる手を止めて大和が聞く。
「ええ。往路は私がPFをやることになってたから。途中で南風に変わって、キャプテンは操縦代わろうかって言ってくださったけど、特に心配な事もなかったからやらせてもらったの」
あっさりと頷く恵真に、大和は驚く。
(伊丹空港がランウェイ14の運用になるなんて、確率で言うと数パーセントなのに…)
大和ですら、伊丹のサークリングアプローチは数回しかやった事がない。
珍しい経験をするのは恵真ならではだが、一つ一つを乗り越えていくうちに、確実に技術と自信を身につけていたようだ。
(1年前は、不運に見舞われる事を嘆いていたのに。いつの間にこんなに逞しくなったんだろう)
そんな恵真が誇らしくなり、大和は頬を緩める。
「ん?大和さん、どうかしました?」
「いや。俺の彼女は本当にいい女だなって思って」
「…は、はい?」
頬を赤らめてキョトンとする恵真が、たまらなく愛おしい。
(食事が終わったら、すぐまた抱きしめよう)
大和は急いでパスタを食べ始めた。
嬉しさの余り、倉科の存在を忘れて…。