Good day ! 2
翌朝、オフィスに着いた大和が更衣室で着替えていると、奥の方から話し声が聞こえてきた。
「倉科さん。SNSチェックしました?いいね!の数、凄いですよ。ほら」
「ん?ああ、おとといコックピットで撮影したやつか。なになに?『本日の羽田空港発、伊丹空港行きは、倉科機長と藤崎副操縦士のコンビです。女性パイロットも活躍しています。皆様、本日も快適な空の旅をお楽しみください』か」
ピタリと大和の手が止まる。
どうやら倉科とコーパイが、例のSNSの写真を見ながら話をしているらしい。
「コメント見てくださいよ。『倉科さん、カッコイイ!』『イケメン機長!』とか、こんなにたくさん」
「ふーん。あ、でも『女性パイロット素敵!』とか『コーパイの女の子、かわいいー』ってのも多いな」
「そうですね。『美男美女カップル!』『もしや恋人同士?』なんてのもありますよ」
聞き捨てならない言葉に、大和は必死に冷静を装う。
「確かに恵真ちゃん、可愛かったもんなー。凄いんだぜ?彼女。伊丹のサークリングアプローチを、いとも簡単に涼しい顔してやってのけて。顔に似合わず度胸あるなって感心してたら、イルカのシップ見て子どもみたいに嬉しそうに笑ってさ。もうギャップ萌え」
「おお?もしや倉科さん、ステイ先で彼女をデートに誘ったりしたんですか?」
大和は思わず息を呑む。
身体がカッと熱くなるのが分かった。
「んー?どうかなー?」
「あ、さてはもう…」
「違うって。彼女はさ、簡単に声をかけないことにした。いつもの俺とは違うぜ」
「え?それってどういう…」
「だから、軽く誘ったりしない。彼女は本気で落とす」
ドクンと大和の心臓が音を立てる。
「うわー、倉科さんが本気になるなんて!」
「珍しいだろ?それだけの相手をやっと見つけたんだ。俺の本気を見せてやるよ」
「くうー、しびれますね。あ、でも藤崎って、確か伊沢とつき合ってるって噂ですよ」
「そうなのか?」
「はい。1年近く前にそんな噂がありました。今でもつき合ってるのかな?」
すると倉科が不敵な口調で言う。
「ふっ、面白いじゃない。大人の男を教えてやるよ」
「倉科さん。SNSチェックしました?いいね!の数、凄いですよ。ほら」
「ん?ああ、おとといコックピットで撮影したやつか。なになに?『本日の羽田空港発、伊丹空港行きは、倉科機長と藤崎副操縦士のコンビです。女性パイロットも活躍しています。皆様、本日も快適な空の旅をお楽しみください』か」
ピタリと大和の手が止まる。
どうやら倉科とコーパイが、例のSNSの写真を見ながら話をしているらしい。
「コメント見てくださいよ。『倉科さん、カッコイイ!』『イケメン機長!』とか、こんなにたくさん」
「ふーん。あ、でも『女性パイロット素敵!』とか『コーパイの女の子、かわいいー』ってのも多いな」
「そうですね。『美男美女カップル!』『もしや恋人同士?』なんてのもありますよ」
聞き捨てならない言葉に、大和は必死に冷静を装う。
「確かに恵真ちゃん、可愛かったもんなー。凄いんだぜ?彼女。伊丹のサークリングアプローチを、いとも簡単に涼しい顔してやってのけて。顔に似合わず度胸あるなって感心してたら、イルカのシップ見て子どもみたいに嬉しそうに笑ってさ。もうギャップ萌え」
「おお?もしや倉科さん、ステイ先で彼女をデートに誘ったりしたんですか?」
大和は思わず息を呑む。
身体がカッと熱くなるのが分かった。
「んー?どうかなー?」
「あ、さてはもう…」
「違うって。彼女はさ、簡単に声をかけないことにした。いつもの俺とは違うぜ」
「え?それってどういう…」
「だから、軽く誘ったりしない。彼女は本気で落とす」
ドクンと大和の心臓が音を立てる。
「うわー、倉科さんが本気になるなんて!」
「珍しいだろ?それだけの相手をやっと見つけたんだ。俺の本気を見せてやるよ」
「くうー、しびれますね。あ、でも藤崎って、確か伊沢とつき合ってるって噂ですよ」
「そうなのか?」
「はい。1年近く前にそんな噂がありました。今でもつき合ってるのかな?」
すると倉科が不敵な口調で言う。
「ふっ、面白いじゃない。大人の男を教えてやるよ」