Good day ! 2
「やっぱりまだ見かけると目で追ってしまう。元気かどうか、様子が気になる。他愛もない話を明るくするけど、別れたあとに少し寂しくなる。まあ、それだけ」
そう言って自嘲気味に笑うと、こずえは真剣な顔で口を開く。
「無理することないよ。そんなふうにまだ気になる自分を責めちゃダメ。伊沢は底抜けにお人好しだから、人より傷つくことが多いと思う。だからちゃんと、自分のことを労ってあげてね」
そして何を思ったのか、いきなり「すみませーん」と店員を呼ぶ。
「デザートにマカロンお願いします!」
「は?こずえ、マカロン食べるのか?」
「そうよ。どんだけ似合わないか、試してみようと思って」
「へ?」
程なくして運ばれてきたカラフルなマカロンを手に、こずえはにっこり笑ってみせる。
「ほら、早く写真撮って!映えるようにね!」
「あはは!似合わねー」
妙にカワイ子ぶったポーズを取るこずえに、伊沢はケラケラ笑いながら写真を撮る。
「じゃあさ、今度はムービーにするから、食レポしてよ」
「えー?仕方ないな。いくよ?」
こずえはわざと、アーンと大きく口を開けてパクッとマカロンを頬張る。
「んー、サックサクで甘ーい!すんごくおいしーい!」
ブハッ!と伊沢が盛大に吹き出す。
「ちょっと失礼ね!って言うか、何この甘ったるさ!砂糖のかたまりか?あー、ほっけの塩焼き食べたい」
「ははは!やっぱりこずえにはそっちだな」
伊沢は目元に涙まで浮かべながら笑い続ける。
こんなに笑ったのは、いつ以来だろう。
いつの間にか、伊沢の気持ちはすっかり軽くなっていた。
そう言って自嘲気味に笑うと、こずえは真剣な顔で口を開く。
「無理することないよ。そんなふうにまだ気になる自分を責めちゃダメ。伊沢は底抜けにお人好しだから、人より傷つくことが多いと思う。だからちゃんと、自分のことを労ってあげてね」
そして何を思ったのか、いきなり「すみませーん」と店員を呼ぶ。
「デザートにマカロンお願いします!」
「は?こずえ、マカロン食べるのか?」
「そうよ。どんだけ似合わないか、試してみようと思って」
「へ?」
程なくして運ばれてきたカラフルなマカロンを手に、こずえはにっこり笑ってみせる。
「ほら、早く写真撮って!映えるようにね!」
「あはは!似合わねー」
妙にカワイ子ぶったポーズを取るこずえに、伊沢はケラケラ笑いながら写真を撮る。
「じゃあさ、今度はムービーにするから、食レポしてよ」
「えー?仕方ないな。いくよ?」
こずえはわざと、アーンと大きく口を開けてパクッとマカロンを頬張る。
「んー、サックサクで甘ーい!すんごくおいしーい!」
ブハッ!と伊沢が盛大に吹き出す。
「ちょっと失礼ね!って言うか、何この甘ったるさ!砂糖のかたまりか?あー、ほっけの塩焼き食べたい」
「ははは!やっぱりこずえにはそっちだな」
伊沢は目元に涙まで浮かべながら笑い続ける。
こんなに笑ったのは、いつ以来だろう。
いつの間にか、伊沢の気持ちはすっかり軽くなっていた。