Good day ! 2
大和と恵真が同じ会社、日本ウイング航空(JWA)のエアラインパイロットとして職場で出会った日から1年が経った。

いつも真面目で一生懸命、日々パイロットとしての勉強と努力を怠らない副操縦士の恵真は、自分が数々の不運に見舞われることを気にして自信を失くしていた。

そんな恵真を諭し、力強い言葉で救ったのが機長である大和だった。

まるで導いてくれるかのように、多くの事を教え、励まし、気にかけてくれる大和。

そしてひたむきに仕事に向き合い、大和に純粋な眼差しを向ける恵真。

二人はいつしか、お互いを想い合っていた。

それまで飛行機のことしか頭になかった二人だが、愛する人と一緒にいられる幸せを知る。

恋愛なんて、仕事の妨げになるだけでは?と興味すらなかったが、今となってはどうしてそんなふうに思っていたのかさえ不思議だ。

二人で過ごす時間が、どんなに自分を満たしてくれるか。

たくさんの喜び、温もり、安らぎ…
数え切れないほどの幸せに包まれながら、毎日を愛おしく感じ、仕事にも生き生きと向き合っていける。

もはやお互いがいない生活など考えられなかった。

パイロットという不規則な仕事柄、毎日一緒に過ごせる訳ではない。

今も、ウィーン往復のフライトを終えた大和は4日ぶりに帰宅したばかりだし、明日からは入れ違いのように恵真が国内1泊ステイのフライトへと出発する。

それでも大和のマンションに恵真が引っ越してきた事によって、二人はすれ違いの生活の合間に、同じ時間を過ごせる喜びをひしひしと感じていた。
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