Good day ! 2
第七章 意外な二人組み
数日後、大和はその日の乗務を終えて更衣室で着替えていた。
恵真はあの怪我の日の2日後、ロンドンへと飛んでおり、今日は現地ステイのはず。
(向こうは今、昼過ぎかな)
そんな事を考えながらロッカーを閉めると、入り口から「お疲れ様です!」と声がして伊沢が入って来た。
「あ、佐倉さん!お疲れ様です」
「お疲れ様。久しぶりだな、伊沢」
「そうですね、最近佐倉さんとは一緒に飛んでないですよね。なぜか野中さんとはよく一緒になるんですけど」
「ん?なんか不服そうだな」
「不服じゃないですが、まあ、色々ややこしいんですよねー。最近の野中さん」
なんだそれ?と思った時、大和のスマートフォンが鳴る。
「お、悪い」
「いえ、どうぞ」
伊沢が気を利かせて離れていく。
表示を見ると、恵真からの電話だった。
「もしもし、恵真?」
思わず顔がニヤけてしまう。
が、聞こえてきたのは妙に高い男の裏声だった。
「もしもし、あなた?私よ、恵真よ」
「はあ?」
思い切り不審感をあらわにして聞き返してしまう。
すると「ちょっと!野中さん、返してください!」という声のあと、もしもし?と恵真が電話口に出た。
「もしもし、恵真?さっきの何?」
「あー、ごめんなさい!野中さんに横からスマホ取られちゃって…」
そう話しているうしろでも、俺もしゃべりたいー!と野中が騒いでいるのが聞こえる。
「もう分かりましたから!大和さん、すみません。スピーカーにしますね」
「ああ、うん」
勢いに呑まれて頷くと、もしもーし!と大きな野中の声が聞こえてきた。
恵真はあの怪我の日の2日後、ロンドンへと飛んでおり、今日は現地ステイのはず。
(向こうは今、昼過ぎかな)
そんな事を考えながらロッカーを閉めると、入り口から「お疲れ様です!」と声がして伊沢が入って来た。
「あ、佐倉さん!お疲れ様です」
「お疲れ様。久しぶりだな、伊沢」
「そうですね、最近佐倉さんとは一緒に飛んでないですよね。なぜか野中さんとはよく一緒になるんですけど」
「ん?なんか不服そうだな」
「不服じゃないですが、まあ、色々ややこしいんですよねー。最近の野中さん」
なんだそれ?と思った時、大和のスマートフォンが鳴る。
「お、悪い」
「いえ、どうぞ」
伊沢が気を利かせて離れていく。
表示を見ると、恵真からの電話だった。
「もしもし、恵真?」
思わず顔がニヤけてしまう。
が、聞こえてきたのは妙に高い男の裏声だった。
「もしもし、あなた?私よ、恵真よ」
「はあ?」
思い切り不審感をあらわにして聞き返してしまう。
すると「ちょっと!野中さん、返してください!」という声のあと、もしもし?と恵真が電話口に出た。
「もしもし、恵真?さっきの何?」
「あー、ごめんなさい!野中さんに横からスマホ取られちゃって…」
そう話しているうしろでも、俺もしゃべりたいー!と野中が騒いでいるのが聞こえる。
「もう分かりましたから!大和さん、すみません。スピーカーにしますね」
「ああ、うん」
勢いに呑まれて頷くと、もしもーし!と大きな野中の声が聞こえてきた。