Good day ! 2
「え?藤崎さんを?」
その日の乗務を終えたその足で、大和は広報課の川原に話をしに行った。
「はい。隠し撮りしている男がいました。おそらくSNSの影響かと」
「ええ!そんな…」
川原の顔がみるみる青ざめる。
「確かにあの二人の記事は反響が大きかったけれど、でも、そんな。隠し撮りする人まで出てくるなんて…」
「充分あり得る事だと思います」
大和の深刻な表情に、やがて川原も頷いた。
「そうですね、分かりました。実はまたあの二人のインタビュー動画を撮影しようという話が上がっているのですが、私から取り止めをお願いしておきます」
「ありがとうございます。既に公開されているものについては、削除出来ませんか?」
すると、うーん…と川原は考え込んだ。
「私の一存では…。しかもあのコンテンツは、多くのお客様から高評価やコメントを頂いています。それも削除する事になってしまうので、難しいですね」
「ですが、このままではまた同じ様に彼女は狙われるかもしれません」
「そうですよね。広報課の課長に報告して、至急対策を考えてもらいます」
「お願いします。それと、しばらくは警備の方に対応をお願い出来ませんか?」
「分かりました。藤崎さんが空港内を移動する際は、警備員が近くに付くよう手配しておきます」
よろしくお願いします、と大和は深々と頭を下げた。
その日の乗務を終えたその足で、大和は広報課の川原に話をしに行った。
「はい。隠し撮りしている男がいました。おそらくSNSの影響かと」
「ええ!そんな…」
川原の顔がみるみる青ざめる。
「確かにあの二人の記事は反響が大きかったけれど、でも、そんな。隠し撮りする人まで出てくるなんて…」
「充分あり得る事だと思います」
大和の深刻な表情に、やがて川原も頷いた。
「そうですね、分かりました。実はまたあの二人のインタビュー動画を撮影しようという話が上がっているのですが、私から取り止めをお願いしておきます」
「ありがとうございます。既に公開されているものについては、削除出来ませんか?」
すると、うーん…と川原は考え込んだ。
「私の一存では…。しかもあのコンテンツは、多くのお客様から高評価やコメントを頂いています。それも削除する事になってしまうので、難しいですね」
「ですが、このままではまた同じ様に彼女は狙われるかもしれません」
「そうですよね。広報課の課長に報告して、至急対策を考えてもらいます」
「お願いします。それと、しばらくは警備の方に対応をお願い出来ませんか?」
「分かりました。藤崎さんが空港内を移動する際は、警備員が近くに付くよう手配しておきます」
よろしくお願いします、と大和は深々と頭を下げた。