Good day ! 2
(大和さん、どんな感じなのかな?絶対かっこいいよね!)
ワクワクしながら階段を下りていると、途中で、恵真…と声がした。
ふと視線を上げると、スリーピースのスーツに薄紫色のネクタイとチーフを合わせた大和が、驚いたようにこちらを見上げている。
(わー、大和さん。かっこいい!)
思わず足を止めて見とれていると、同じようにじっと固まっていた大和がハッと我に返り、階段の下にやって来た。
「どうぞ」
「ありがとう」
差し出してくれる手に、恵真も自分の手を重ねる。
そのまま階段の下まで下りると、スタッフに促されて二人で鏡の前に立った。
「まあ、なんて絵になるのかしら。芸能人カップルみたい」
スタッフの言葉に、そんな大げさな、と恵真は苦笑いしたが、大和はあっさり頷いた。
「本当に。とっても可愛いよ、恵真」
「え?そ、そんな。大和さんこそ、とってもかっこいいです」
「そのラベンダーカラー、よく似合ってる。恵真が歌っていたあの子守唄が忘れられなくてね」
「あ、ラベンダーズ ブルー?」
「そう。いつか恵真が子どもに歌って聞かせるのを、一緒に聞いてみたいな」
「え…」
(いつか、子どもに?それって、私と大和さんの…)
頬を赤くする恵真の横で、大和は、
(歌ってる途中で寝ちゃうだろうけどね)
と下を向いて笑いを堪えていた。
ワクワクしながら階段を下りていると、途中で、恵真…と声がした。
ふと視線を上げると、スリーピースのスーツに薄紫色のネクタイとチーフを合わせた大和が、驚いたようにこちらを見上げている。
(わー、大和さん。かっこいい!)
思わず足を止めて見とれていると、同じようにじっと固まっていた大和がハッと我に返り、階段の下にやって来た。
「どうぞ」
「ありがとう」
差し出してくれる手に、恵真も自分の手を重ねる。
そのまま階段の下まで下りると、スタッフに促されて二人で鏡の前に立った。
「まあ、なんて絵になるのかしら。芸能人カップルみたい」
スタッフの言葉に、そんな大げさな、と恵真は苦笑いしたが、大和はあっさり頷いた。
「本当に。とっても可愛いよ、恵真」
「え?そ、そんな。大和さんこそ、とってもかっこいいです」
「そのラベンダーカラー、よく似合ってる。恵真が歌っていたあの子守唄が忘れられなくてね」
「あ、ラベンダーズ ブルー?」
「そう。いつか恵真が子どもに歌って聞かせるのを、一緒に聞いてみたいな」
「え…」
(いつか、子どもに?それって、私と大和さんの…)
頬を赤くする恵真の横で、大和は、
(歌ってる途中で寝ちゃうだろうけどね)
と下を向いて笑いを堪えていた。