Good day ! 2
第十五章 結ばれる想い
控え室に戻った新郎新婦のもとへ、伊沢は恵真や大和と一緒に挨拶に向かった。
「野中さん、彩乃さん。本日は誠におめでとうございました」
三人で改めてお祝いの言葉をかける。
「皆さん、今日は本当にありがとうございました」
「ありがとうな。伊沢、佐倉、それに藤崎ちゃんも」
彩乃と野中が立ち上がってお礼を言う。
「いいえ。お二人の幸せそうな様子にこちらまで嬉しくなりました。本当におめでとうございました」
恵真はそう言うと、受付の芳名帳とご祝儀を渡す。
「ありがとう!恵真さん。良かったらこれを受け取ってくれる?」
彩乃が笑顔で差し出したのはブーケだった。
「えっ!これって…」
「カラードレスの時のブーケはブーケトスで使っちゃったけど、これはウェディングドレスの時のブーケなの。恵真さんに受け取って欲しくて」
「そんな…。こんな大切なものを頂く訳にはいきません」
「ううん。私が贈りたいの。ね?受け取って」
でも…と恵真が戸惑っていると、野中が口を開いた。
「藤崎ちゃん、受け取ってくれないか?俺が彩乃と結婚出来たのは、藤崎ちゃんのおかげなんだ」
「ええ?!どうしてですか?」
恵真は驚いて野中を見る。
「最初に彼女が俺の名前を覚えてくれたのは、あの『食事中の鳥』のPAだったんだって。それにロンドンのお土産も」
「それから、今日の会場もね」
「ああ、そうだな。藤崎ちゃんのおかげで、俺と彩乃はこんなにも幸せな時間を過ごせた。本当にありがとう」
「そんな、私は何も…」
恐縮する恵真に、彩乃がブーケを差し出す。
おずおずと受け取ると、彩乃が小さくささやいた。
「次は恵真さんの番ね!」
そしてにっこり恵真に笑いかけた。
「野中さん、彩乃さん。本日は誠におめでとうございました」
三人で改めてお祝いの言葉をかける。
「皆さん、今日は本当にありがとうございました」
「ありがとうな。伊沢、佐倉、それに藤崎ちゃんも」
彩乃と野中が立ち上がってお礼を言う。
「いいえ。お二人の幸せそうな様子にこちらまで嬉しくなりました。本当におめでとうございました」
恵真はそう言うと、受付の芳名帳とご祝儀を渡す。
「ありがとう!恵真さん。良かったらこれを受け取ってくれる?」
彩乃が笑顔で差し出したのはブーケだった。
「えっ!これって…」
「カラードレスの時のブーケはブーケトスで使っちゃったけど、これはウェディングドレスの時のブーケなの。恵真さんに受け取って欲しくて」
「そんな…。こんな大切なものを頂く訳にはいきません」
「ううん。私が贈りたいの。ね?受け取って」
でも…と恵真が戸惑っていると、野中が口を開いた。
「藤崎ちゃん、受け取ってくれないか?俺が彩乃と結婚出来たのは、藤崎ちゃんのおかげなんだ」
「ええ?!どうしてですか?」
恵真は驚いて野中を見る。
「最初に彼女が俺の名前を覚えてくれたのは、あの『食事中の鳥』のPAだったんだって。それにロンドンのお土産も」
「それから、今日の会場もね」
「ああ、そうだな。藤崎ちゃんのおかげで、俺と彩乃はこんなにも幸せな時間を過ごせた。本当にありがとう」
「そんな、私は何も…」
恐縮する恵真に、彩乃がブーケを差し出す。
おずおずと受け取ると、彩乃が小さくささやいた。
「次は恵真さんの番ね!」
そしてにっこり恵真に笑いかけた。