吸って愛して、骨の髄まで

慣れないことをしているからか、恥ずかしさのあまり顔に熱が集中していく。



は、恥ずかしすぎて死んじゃう…!



俯き気味だったけれど、なんとか呼ぶことができてよかった…と安堵していたら。



「ん〜?聞こえないよ?今度はもうちょっと大きい声で言ってみよっか」



悪魔のような意地悪い笑みを浮かべた理央が言った。



絶対聞こえてたくせに、この男…!



さっきはもっと小さい声を拾ったくせして、何をほざいているのかしら…!?



怒りと羞恥心が沸点に達して、元々熱かった頬がさらに熱を帯びる感覚がした。



もう、どうにでもなればいいわ…!



「〜っ理央…!!これで満足!?」



自分の状態など気にしていられなくなった私は、ヤケクソ気味に叫んだ。



かなり大きい声を出したから、もう「聞こえなかった」なんてほざけないはず。



そう思っていても、内心何を言われるか少し不安で、なかなか理央の顔が見れずにいると。



「っあー…うん、大満足です…」



一瞬目を見開いてから、すぐに顔を手で覆い隠してしまった。
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