鬼社長の迸る視線に今夜も甘く絆される
*
「杉山くん、おかえり~」
「ご迷惑お掛けしました」
「杉山さん、もう大丈夫なの?」
「はい、この通り」
虫垂炎の療養から復帰した杉山は、部署のみんなの温かな出迎えを受ける。
「これ、みんなで」
「いいのに、気なんか遣わなくても」
「わぁっ!部長、これル・クレールのクリスマス限定スイーツですよ!」
「ル・クレールって、開店二時間前から並ばないと買えないっていう、あのル・クレール?」
「はいっ!いつも凄い行列で、期間限定スーツは神スイーツと呼ばれてるアレですよ、コレ!!」
「杉山くんっ、病み上がりなのに……もしかして、朝から並んで買って来たの?」
「あ、いや違うんですよ。彼女がその店のパティシエしてて…」
「えぇぇぇえええっ?!!」
「す、凄いねっ」
流行ものが好きな近藤さんが、目が飛び出すんじゃないかというくらい驚いている。
「杉山さん、彼女いたんですね」
「あー、……はい。たぶん、来年あたりに結婚すると思うんで、その時は皆さん、来て貰えると……」
「結婚式!!行きます、行きますっ!!出会いの場ですよ~♪」
「あはははっ、出会いの場かぁ。……今のうちから友達に連絡しときます」
「わぁ、よろしくお願いします!」
この職種は男性比率が格段に高い。
深夜や早朝にまで拘束されることも多いため、必然的に結婚を機にフリーランスに切り替える人も多い。
「じゃあ、このケーキを食べながら、引継ぎのミーティングでもしましょうか」
「はーい」
「やったぁ♪ケーキ、ケーキ♪」
「私、珈琲淹れて来ます」
「国分さん、ありがとうね」
「杉山くん、おかえり~」
「ご迷惑お掛けしました」
「杉山さん、もう大丈夫なの?」
「はい、この通り」
虫垂炎の療養から復帰した杉山は、部署のみんなの温かな出迎えを受ける。
「これ、みんなで」
「いいのに、気なんか遣わなくても」
「わぁっ!部長、これル・クレールのクリスマス限定スイーツですよ!」
「ル・クレールって、開店二時間前から並ばないと買えないっていう、あのル・クレール?」
「はいっ!いつも凄い行列で、期間限定スーツは神スイーツと呼ばれてるアレですよ、コレ!!」
「杉山くんっ、病み上がりなのに……もしかして、朝から並んで買って来たの?」
「あ、いや違うんですよ。彼女がその店のパティシエしてて…」
「えぇぇぇえええっ?!!」
「す、凄いねっ」
流行ものが好きな近藤さんが、目が飛び出すんじゃないかというくらい驚いている。
「杉山さん、彼女いたんですね」
「あー、……はい。たぶん、来年あたりに結婚すると思うんで、その時は皆さん、来て貰えると……」
「結婚式!!行きます、行きますっ!!出会いの場ですよ~♪」
「あはははっ、出会いの場かぁ。……今のうちから友達に連絡しときます」
「わぁ、よろしくお願いします!」
この職種は男性比率が格段に高い。
深夜や早朝にまで拘束されることも多いため、必然的に結婚を機にフリーランスに切り替える人も多い。
「じゃあ、このケーキを食べながら、引継ぎのミーティングでもしましょうか」
「はーい」
「やったぁ♪ケーキ、ケーキ♪」
「私、珈琲淹れて来ます」
「国分さん、ありがとうね」