鬼社長の迸る視線に今夜も甘く絆される
*
翌週の金曜日。
結局あの後、社長が用意してくれた朝食を頂き、自宅マンションへと送って貰った。
そして……。
「ここ数日、社長見ませんね」
「なんだかんだ言っても、目の保養だったのに~」
デスクで作業していると、山下くんと近藤さんが話し始めた。
私は月曜日の朝早くに、社長からメールが送られて来ていた。
『急な出張が入って、暫く留守にする』
別に恋人でも何でもないのだから、わざわざ知らせて来なくてもいいのに。
土曜日の早朝のベッドでの会話だと、流れ的には『恋人になるか?』の流れで何かしらあるのかな?だなんて思ったりもしたけど。
結局、“付き合う” “恋人” “彼女”といった関係性には発展してない。
むしろ、『単純なんだな』と揶揄われたくらいだ。
あれは一体どういう意味だったのだろう。
全て冗談だったのだろうか?
酔ってて、キスの前後の記憶が曖昧すぎる。
社長が言うように、危機感が薄いのは否めない。
先輩との時もそうだ。
先輩の言葉を鵜呑みにして、完全に酔ってしまっていたのだから。
もう人前でお酒を飲む時は最低限にしよう。
仕事上、付き合いで飲まなければならない時もある。
だから、禁酒断酒は出来ないけれど、最小限に留めるくらいは自己責任だ。
「急な出張で暫く不在らしい。たまたま仕事の件で秘書の三井さんに用があって連絡したら、そう仰ってたから」
「そうなんですか?!えぇ~っ、モチベ下がるぅぅ~っ」
近藤さんはあからさまにシュンと項垂れた。
こういう可愛げが私には足りないんだろうな。
翌週の金曜日。
結局あの後、社長が用意してくれた朝食を頂き、自宅マンションへと送って貰った。
そして……。
「ここ数日、社長見ませんね」
「なんだかんだ言っても、目の保養だったのに~」
デスクで作業していると、山下くんと近藤さんが話し始めた。
私は月曜日の朝早くに、社長からメールが送られて来ていた。
『急な出張が入って、暫く留守にする』
別に恋人でも何でもないのだから、わざわざ知らせて来なくてもいいのに。
土曜日の早朝のベッドでの会話だと、流れ的には『恋人になるか?』の流れで何かしらあるのかな?だなんて思ったりもしたけど。
結局、“付き合う” “恋人” “彼女”といった関係性には発展してない。
むしろ、『単純なんだな』と揶揄われたくらいだ。
あれは一体どういう意味だったのだろう。
全て冗談だったのだろうか?
酔ってて、キスの前後の記憶が曖昧すぎる。
社長が言うように、危機感が薄いのは否めない。
先輩との時もそうだ。
先輩の言葉を鵜呑みにして、完全に酔ってしまっていたのだから。
もう人前でお酒を飲む時は最低限にしよう。
仕事上、付き合いで飲まなければならない時もある。
だから、禁酒断酒は出来ないけれど、最小限に留めるくらいは自己責任だ。
「急な出張で暫く不在らしい。たまたま仕事の件で秘書の三井さんに用があって連絡したら、そう仰ってたから」
「そうなんですか?!えぇ~っ、モチベ下がるぅぅ~っ」
近藤さんはあからさまにシュンと項垂れた。
こういう可愛げが私には足りないんだろうな。