鬼社長の迸る視線に今夜も甘く絆される
*
「大晦日は年越し蕎麦、食べなきゃっ……」
「蕎麦なんて、いつでも食べれるだろ」
「年越し蕎麦はっ、大晦日じゃなきゃ、意味ないからっっっ」
「食べようが、食べなかろうが、大して変わらない」
「っっ~~っ、じゃあ、一緒に除夜の鐘、聞こうよッ」
「この周辺には寺は無い。いい加減、諦めろ」
「ぅっ……」
俺の正体が誰なのか彼女に明かし、ずっと秘めて来た想いも伝えた。
動揺するのは分かるが、拒否権はない。
俺の全てを受け入れる以外に。
想い出の場所を後にした俺らは、ショッピングモールで買い物をして、初めてデートらしいデートをした。
これから一緒に生活するのに必要なものを購入し、予約しておいたレストランで夕食を済ませて帰宅した。
帰宅後は、終始俺に警戒している栞那。
彼女の気持ちも分からなくもないが、正直少なからずショックでもある。
お互いに気持ちが通じ合ったものだと思っていたのに。
何だ、この拒絶感は。
寝室に半無理やり連れて来たものの、完全にガードされている。
「初めてなわけでもないだろ」
「なっ……」
大学時代にあの男と付き合ってたと言っていた。
会話の内容からして、それなりの付き合いだったのだと嫉妬もした。
過去には戻れない。
俺の知らない時間があるのは当然で。
着ていたセーターを脱がした状態で、露わになる下着姿を両手で隠す栞那。
俺の視線の先に、俺がデザインした下着を身に纏う彼女がいる。
「その……久しぶりすぎて、……初めてみたいなものだと思うからっ」
「そんなこと気にしてるのか?」
「当たり前じゃないっ」
「大晦日は年越し蕎麦、食べなきゃっ……」
「蕎麦なんて、いつでも食べれるだろ」
「年越し蕎麦はっ、大晦日じゃなきゃ、意味ないからっっっ」
「食べようが、食べなかろうが、大して変わらない」
「っっ~~っ、じゃあ、一緒に除夜の鐘、聞こうよッ」
「この周辺には寺は無い。いい加減、諦めろ」
「ぅっ……」
俺の正体が誰なのか彼女に明かし、ずっと秘めて来た想いも伝えた。
動揺するのは分かるが、拒否権はない。
俺の全てを受け入れる以外に。
想い出の場所を後にした俺らは、ショッピングモールで買い物をして、初めてデートらしいデートをした。
これから一緒に生活するのに必要なものを購入し、予約しておいたレストランで夕食を済ませて帰宅した。
帰宅後は、終始俺に警戒している栞那。
彼女の気持ちも分からなくもないが、正直少なからずショックでもある。
お互いに気持ちが通じ合ったものだと思っていたのに。
何だ、この拒絶感は。
寝室に半無理やり連れて来たものの、完全にガードされている。
「初めてなわけでもないだろ」
「なっ……」
大学時代にあの男と付き合ってたと言っていた。
会話の内容からして、それなりの付き合いだったのだと嫉妬もした。
過去には戻れない。
俺の知らない時間があるのは当然で。
着ていたセーターを脱がした状態で、露わになる下着姿を両手で隠す栞那。
俺の視線の先に、俺がデザインした下着を身に纏う彼女がいる。
「その……久しぶりすぎて、……初めてみたいなものだと思うからっ」
「そんなこと気にしてるのか?」
「当たり前じゃないっ」