クールな上司は捜し人〜甘愛を運ぶ幼き想い出
彼女との関係を壊さないように、押さえつけるこの気持ち。
好きを我慢するって、こんなに辛いのか・・・

感情を押し殺したまま、彼女を家に送った。
本当は、このまま家に連れて帰りたいのを、必死で我慢した。
でも・・・笠間さんの潤む目を見た時、上司としての理性より、男としての欲望が勝った。
そしてキスをした時に流れた、体の芯を貫く衝撃。
もう、我慢していた自分に、引き返せない。

俺が初めての彼女。受け入れる彼女の痛みを一緒に感じ、優しく愛おしむ。
今まで体の関係を持った女性とは、ただ欲求を満たすだけだった。
でも、今日は違う。
なんだ。この心の中から湧き上がる高揚感は・・・体の芯から熱が体中を駆け巡る。
心から想う人を抱くって、こんなに幸せなのか。
碧・・・初めて心から愛する人。
幸運は必ず訪れる。ほんとだな。

体を重ねる毎に、膨れ上がる碧への愛。
次はどうやって啼かせようか。
そして、俺に抱かれて乱れる碧の姿を、目に焼き付けた。
もう少ししたら、会えない時間が増えるからな・・・
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