クールな上司は捜し人〜甘愛を運ぶ幼き想い出
もう、頭に来た!
来たばかりの大倉さんを侮辱したことに、今まで抑えていた怒りが、限界を超えてしまった。
「お言葉ですけど、ご自身が、担当が変わって直ぐに、取引先の人にそんなこと言われたら、どう思いますか?」
「はぁ、何言って」
「前の担当の方が良かった、君に何が出来るんだって」
「そ、それは・・・」
「私を侮辱するのはいいです。でも、大倉さんを侮辱しないでください」
初めて刃向かう私の姿に、その人は唖然としていた。
「時東さんはもう居ません。それに大倉さんは大倉さんです。時東さんじゃありません!」
しばらく黙っていたけど、「すまなかった」その人は営業部に戻って行った。
「笠間さん、俺の事なら大丈夫なのに」
「すみません。私、あの人には嫌われてて、大倉さんに飛び火して」
威勢よく言ったものの、本当は怖くて、手が震えてきた。
「こんなに震えて・・・」
大倉さんが心配そうに私を見つめる。
「だ、大丈夫です。仕事に戻りますね」
慌てて席に戻った。
ランチの時に、
「さっき、カッコ良かったよ!営業の人に言った『大倉さんは大倉さんです。時東さんじゃありません』って。皆、聞こえてて、固まってたよ」
ワクワク顔の北川さん。
「き、聞こえてましたか・・・」
「自分に言われてるように思ったんだろうね。あれから大倉さんに対する態度が、変わり始めてるから」
「そうでしょうか・・・」
来たばかりの大倉さんを侮辱したことに、今まで抑えていた怒りが、限界を超えてしまった。
「お言葉ですけど、ご自身が、担当が変わって直ぐに、取引先の人にそんなこと言われたら、どう思いますか?」
「はぁ、何言って」
「前の担当の方が良かった、君に何が出来るんだって」
「そ、それは・・・」
「私を侮辱するのはいいです。でも、大倉さんを侮辱しないでください」
初めて刃向かう私の姿に、その人は唖然としていた。
「時東さんはもう居ません。それに大倉さんは大倉さんです。時東さんじゃありません!」
しばらく黙っていたけど、「すまなかった」その人は営業部に戻って行った。
「笠間さん、俺の事なら大丈夫なのに」
「すみません。私、あの人には嫌われてて、大倉さんに飛び火して」
威勢よく言ったものの、本当は怖くて、手が震えてきた。
「こんなに震えて・・・」
大倉さんが心配そうに私を見つめる。
「だ、大丈夫です。仕事に戻りますね」
慌てて席に戻った。
ランチの時に、
「さっき、カッコ良かったよ!営業の人に言った『大倉さんは大倉さんです。時東さんじゃありません』って。皆、聞こえてて、固まってたよ」
ワクワク顔の北川さん。
「き、聞こえてましたか・・・」
「自分に言われてるように思ったんだろうね。あれから大倉さんに対する態度が、変わり始めてるから」
「そうでしょうか・・・」