最強ヴァンパイアの柊くんに囚われて溺愛、溶かされる
だけど仮に私がのめない条件の場合、彼を許すどころか、顔も拝めないはめになるというのだ。
「それで条件とはなんですか?」
「それは推薦した当人が直接君に言う手筈になっている。」
「そうなんですか…」
私を推薦した人…なんて面倒な人なんだ…
心の中で悪態をついた私はあることに気づいた。
(学園長…なんだか様子が変なような…)
なんだろう、汗をかいているし、先程から早口で少し余裕がないように感じる。
緊張?
いや、この学園の学園長でありながら私のような一般人の小娘にそんなことになるはずない。
(嫌な予感が当たらないと良いんだけど…)
蓮先輩の隣にいたフードの男と目が合ってからする私の予感。
手渡たされた推薦状をきゅっと握る。