悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった（嘘だと言って！）

学校生活

伯爵令嬢様との喧嘩

「ちょっと、レティーシア！！」

　うっわ、めんどくさいやつ来た…

　入学式から少し経ったある日、マリーが居ないすきを突いてオリビアが近寄ってくる。

　うっざ、と言いたい気持ちをぐっとこらえ、「どうされましたか？」ときく。（前世では、少し口の悪い子でした☆）

「なっ、何よ？！こっちを睨んで。生意気な！」

　あれ、睨んでた？どうやら、目つきが悪くなっていたらしい。前世では、睨んでいるつもりはないのに睨んでいる、と言われることが時々あった。

　そこは前世と変わらないな〜（いや、さっきのは完全的に睨んでたでしょ…by，争いを見ていた生徒）と思いながら表情を直す。

「すみませんでした。それで、オリビア様ほど高貴な方が、私のような身分の低いものに何か？」

「っ、そこが生意気なのよ！しかも、なぜあなたが特進？ここは、あたしのような高貴な身分の生徒しか居ないはずよ！」

　そんなことありませんが？とキレ気味になる。